私が海外生活に持って来た物
さて、本日は私がイタリアでの生活に備えて日本から持って来た物、その中でも持って来て良かった物をリストアップしたいと思う。
「イタリア移住?正直何も要らないよ!」
という人もいると思う。
というか私も24歳でアメリカに渡った時は身の回りの物以外何も要らなかった。
でもまた日本に帰って根を下ろすと、人間色々と変わってくるものである。
現在の私は
- 和食(アジア食)が無いと生きられない
- 不便が嫌い(便利グッズ大好き)
なので、イタリアで1ミリも不便を感じずに済むことを大前提に荷造りをした。
私の場合は、荷物を以下の通りに分けた。
- スーツケース(手持ち)→すぐ必要になる物、食料品
- 航空便→手持ちでは持ちきれない生活必需品
- 船便→上記以外
1. スーツケース(手持ち)
食料品
引越業者からは、食料品は調味料含めて航空便・船便共に税関で引っかかる危険性が高いため同梱できないと言われた。
調味料もNG。申告書に虚偽の記載をすると、多額の罰金を取られるそうだ。
なので、日本の調味料などは全て手持ちで行かなければならない。
恐らくミラノであれば大抵の日本食材は手に入ると思われるが、私はトスカーナ州の田舎町へ移住するので、基本的な調味料すらあまり期待できない。
なので、調味料や乾物を中心に日本で買い揃えていった。
- 調味料類…醤油、みりん、料理酒、麺つゆ、味噌、おたふくソースetc..
- 出汁類…和だし、鶏がらスープ、ダシダetc..
- 乾物…のり、昆布、乾燥わかめ、ごま、乾燥きのこ(干し椎茸など)
- お茶類…緑茶、抹茶、ルイボスティーetc..
- 粉類…パン粉、米粉、食用重曹
- カップスープ、ヌードル
- ふりかけ
パン粉
イタリアにもパン粉はあることはあるが、粉のように細かく、日本のような荒いパン粉は売っていないので持って行った。
食用重曹
食用重曹は、パスタを中華麺に変える目的で持って行った。
パスタを茹でる湯に重曹を加えると、パスタが中華麺の味に変化するのだ。
イタリアの重曹は食用か掃除用か区別がつかないという話を聞き、念のため日本から持って行くことにした。
※ちなみにアメリカは重曹を使うお菓子も多いので”baking soda“としてどこでも売っている。
キッチン用品
- 菜箸
- 包丁
- 箸、フォーク、スプーン、ナイフ(各1セットずつ)
- ふきん
- ラップ
菜箸・包丁
菜箸・包丁は確実に必要だと思って持って行ったが、やはり翌日から早速活躍することになった。
特に、キッチン用品がほとんど揃っていない環境の中で、菜箸の活躍っぷりは素晴らしかったので、是非手持ち荷物に潜ませて行くことをお勧めしたい。
また、包丁についても、日本の包丁ほど切れ味の良い物は無く、持って行けるなら、日本製の出刃包丁を一丁持っていくことをお勧めする。
日用品
- 便座カバー
- 室内履き
- ハンガー
- ブランケット
※便座カバーについては後述の「持って来て良かった物TOP5」に記載する。
ブランケット
私がイタリアに来たのは5月の半ばだったが、夜はまだかなり冷え込んだ。
しかし私は初夏のつもりで夏物のパジャマを持って来てしまっており、さらに夫はペラペラのシーツ一枚で寝ていたようで、到着当日の夜は凍えそうだった。
しかし、近所のモールでは既に夏物を売り出しており、肌掛け布団のような物が中々見つからず。
そんな時に唯一の救いだったのが、飛行機内で使おうと思って持って行った膝掛け用のブランケットだった。
これが無かったら寒くて寝付くことができなかったと思う。
航空便
キッチン用品
- 炊飯器(ヨーロッパ対応)
- 鍋類
- 調理器具
- 食器類
- ゴム手袋
- ラップ・ラップケース
- タッパー類
- 食器洗いスポンジ
ラップ・ラップケース
「イタリアのラップは切れなくてイライラする」という話を以前から聞いていたので、日本製のラップも何本か持参することにした。
「ラップケース」だが、これはTwitterの欧州在住メンバーからしばしば話題に出てくる無印のラップケース↓のことである。
これが大人気で、「ラップが切れる!」「もう買って来たら速攻で箱を捨ててこのケースに入れています!」などの声が多数。
私はまだ日本から持って来たラップを使っているので、このケースが活躍する日を楽しみに待っている。
日用品
- フィルター付きシャワーヘッド
- ハンガー
- コード・コネクタ類
- 洗濯用小物干し
- タオル類
- 衣類
※フィルター付きシャワーヘッドについては後述の「持って来て良かった物TOP5」に記載する。
ハンガー
もちろん、イタリアでもハンガーは売っているのだが、日本の方が全体的に安く、使い勝手も良い気がしている。
日本のクリーニング屋さんでもらえるような、肩部分に突起があるハンガーは、イタリアでは中々見つからない。(ノースリーブのワンピなどに重宝するのだが…)
なので、もし荷物にスペースがあるのなら、捨ててしまうくらいなら持って来た方が良いと思う。
船便で送った物
キッチン用品
- 鍋類、調理器具、食器類の残り
- ナイフ・フォーク・スプーン類
- 砥石
- 弁当箱、携帯用箸ケース
弁当箱、携帯用箸ケース
夫の会社には社食があると聞いていたので、必要ないかもしれないと思いつつも、一応日本で買って持って来た。
結果、今では毎日活躍している。
ある日、夫が「夕食の残りで良いから持って行きたいと言い出したのがキッカケで、今では毎日弁当を持参するようになった。
栄養バランスの点でも手作り弁当の方が良いに決まっている。
日本式の弁当は会社でもやや人気になっているようで、夫も得意顔である。笑
日用品
- 排水溝ゴミキャッチャー
- 傘
- 布団、シーツ類
- 室内用物干し
- 琉球畳
- 生理用品
- 残りの衣類、バッグ類、靴類、本etc..
※排水ゴミキャッチャーについては後述の「持って来て良かった物TOP5」に記載する。
布団、シーツ類
私の地元のモールやマーケットで、布団やリネン類を売っているのを物色してみたのだが、羽毛布団というものが見つからない。
どれも綿の布団で、真冬にはやや心許ない物ばかり。
夫のマンマの家を見てみると、この綿の布団と毛布を重ねて使っているようなのだが、これが結構な重みがあり、私には寝苦しかった。
なので、真冬は日本から持って来た羽毛布団がやはり重宝した。
このふんわり優しい温もりに慣れてしまうと、綿布団&毛布は中々慣れないものがある。
琉球畳
イタリアでも和の空間を作りたいと思い、琉球畳を持って行った。
が、本物のい草製の畳はイタリアの検疫で引っかかってしまうので、紙を原料にした物を探し出した。
持って来て良かった物TOP5
以上は私が持って行った物のリストアップだが、その中でも「持って来て本当に良かった!」と今私が思う物のTOP5を挙げたいと思う。
1位 Slingbox M1(スリングボックス)
これは持って来たというより、日本の実家に設置して来た、という方がしいのだが…日本からDVDプレーヤーを通し、インターネット経由でPCやタブレット等でテレビ番組を観られるようにしてくれる装置だ。(Twitter仲間から教えて頂いた)
これのおかげで、私は現在イタリアでも日本の番組を好き放題録画し、観たい時に観られている。
ニュースや色々な番組で祖国の様子が分かるというのは大変心強い。
もうすぐ使い始めて約一年になるが、現在も問題無く日本のテレビが観られており、今は無くてはならない必需品だ。
※Slingboxについてはこちらの記事で詳しく説明しています。↓

※日本のテレビを海外で観るための他の方法についてはこちらの記事で紹介しています。↓

2位 フィルター付きシャワーヘッド(イオナック)
Slingboxの次に重宝しているのが、フィルター付きシャワーヘッド。
硬水を軟水に変えてくれる。
航空便が届くまでしばらく、家のシャワーをそのまま使っていたのだが、いくら良いトリートメントやヘアマスクでケアをしても、髪はギシギシ。藁のようになってしまい、背中やお腹に謎のブツブツが出来ては消え…を繰り返し。
とにかく2〜3週間で私の髪と肌のコンディションは最悪になってしまった。
ようやく待望の航空便が届き、早速夫に装着してもらい、使ってみると…
一回シャワーを浴びただけで日本の風呂上がりと同じ仕上がりに!
久しぶりに髪がツヤツヤになって肌もふっくら洗い上がり、水質の大切さを実感した。
フィルター付きシャワーヘッドは沢山ラインナップがあり、どれを買うかは相当口コミを眺めてチェックした。
以前アメリカに住んでいた際、安物を買って使っていたが、一ヶ月で全く効果が無くなって懲りたので、今回は品質重視で選ぶことに。
結局、ionac(イオナック)↓という商品を買ってみることにした。
※海外からの発注も可能のようだ。
交換用フィルターはこれ↓
2〜3人で使って4ヶ月保つとのことで、我が家の場合は私専用となっているので、8ヶ月は保つことになる。
現在、半年以上使っているが、未だ交換しなくとも問題無く使えており、その効果も満足している。
3位 便座カバー
イタリアの便座は陶器製のことが多く、冬はキンキンに冷えていて本当に冷たい。
毎年クリスマスに夫の実家に滞在するのだが、冷凍庫で冷やしたビールグラスかのような便座にぺちょっとお尻を乗せる度に小さく悲鳴を上げてしまいそうになる。
…あれは確実に痔に悪そうだ…。
なので、初めは日本から温水洗浄付き便座を持参するか否か、非常に迷った。
しかし、私達が借りるイタリアの家のバスルームには、コンセントが一つしか無く、便器からも遠いので、繋げるのは難しそうだったので断念した。
代わりに便座カバーを持って行くことにした。
この際もかなり迷った挙句に、当時探した中で一番厚みのある物を選んだつもりだったのだが、一度洗濯したらぺちゃんこになってしまった。
無いよりは遥かにマシなのだが、やはり若干お尻が冷えてしまう。
が、今年の正月に実家に帰った所、実家でフワフワの便座カバーを使っていることに気が付いた。温かくて非常にお尻心地が良い。
母にどこのメーカーかと尋ねてみると、「マシュマロ便座クッション」というものだそうだ↓
今回は買いそびれてしまったが、次回の一時帰国時にはこの便座カバーを購入し、総取替えしようと思う。
4位 排水溝ゴミキャッチャー
地味に活躍しているのが、百円均一で買える風呂用、洗面所用の「排水溝ゴミキャッチャー」である。
私が借りた家は排水溝がお粗末で、洗面所もシャワーもバスタブも全てノーフィルターなのである。
なので、この排水溝ゴミキャッチャーが届くまでの間、どこもかしこもすぐに排水溝が詰まってしまい、その度に強力な排水溝クリーナーをどばどばと流し入れていた。
しかしこれを設置してからというもの、全く詰まることが無くなった。
たった100円で非常に良い仕事をしてくれる!
ダイソーでもセリエでも、どこの百均でも入手できると思うが、私はダイソーの、水流を起こして抜け毛を毛玉にしてくれるこの写真のタイプが好きである。
5位 電子レンジ用プラスチック蓋
夫のマンマが我が家に滞在していた時、地味に感動していたのがこのサイズ違いの電子レンジ用のプラスチック蓋のセットである。
電子レンジを多用する私は毎日のように使っているのだが、マンマはいちいちラップを使わずに済む上、食品にくっつかない形状になっている点をベタ誉めしていた。
こういった便利グッズはイタリアでは中々見つからない。
かなり前から愛用しているので、どこで買ったかは忘れてしまったのだが、類似商品を見つけ次第、リンクを貼りたいと思う。
持って来なくて良いと分かった物
ウォシュレット(温水洗浄便座)
散々買おうか迷ったをウォシュレットだったが、結局不要だということが分かった。
元々一番欲しい機能は便座を温める機能だったが、上述のマシュマロ便座カバーがあれば十分温かいので、無駄な電気代を使うこともないと思うようになった。
また、ビデ・お尻洗い機能について、これは衛星の観点からイタリア式のビデに群杯を挙げざるを得ない。
元々ウォシュレットのノズルの衛生状態が気になっていたこともあるし、イタリアではデリケートゾーン専用のソープが沢山揃っており、やはり専用ソープでしっかり洗えるビデの方が確実に気持ちが良いことを知ってしまったのである。
なので、今ではイタリアのビデがお気に入りだったりする。
日本米
日本人である私には、美味しい米は命である。
実はイタリアでもコシヒカリ種が栽培されていて、割と美味しいお米が手に入る。
私のお気に入りは「ゆめにしき」だ。
ピエモンテ州で栽培されており、イタリアの硬水でも美味しく炊けるように研究が重ねられたお米らしい。
日本米と遜色無い美味しさなので、白飯のままでもパクパクいけてしまう。
ネットショップでもAmazonでも購入することができるので、日本からわざわざ米を担いでくる必要は無いことが分かった。

※ちなみに、アメリカに住んでいた時は「かがやき」というカリフォルニア産のコシヒカリ種を買っていたが、これも日本米と遜色無い美味しさだった!
以上、長くなったが、あくまで私個人が持ってきた物と持って来て良かった物のまとめである。
人によって必要な物は変わってくると思うので、これから海外移住される方の参考にして頂ければと思う。