イタリア、新型コロナウィルス(Covid-19)感染状況レポート【2020年3月9日(月)・10日(火) 18:00時点】
コロナウィルス(Covid-19)の感染状況【2020/3/9(月)・10(火)18:00時点】
※前回のレポートはこちら↓

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イタリア全体の感染者数
※都合により、3/9(月)、3/10(火)のレポートをまとめて記載します。
イタリア政府の公式発表による感染拡大状況は以下の通りです。
【2020/3/9(月)18:00時点】
【2020/3/10(火)18:00時点】
<現在の感染者数、治癒者、死亡者数の推移>
<陽性感染者の増加数の推移
- 感染者数サマリ(赤字は前日からの増加分)
- 累計感染者数:9172(↑1797)→10149(↑977)
- 死者:463(↑97)→631(↑168)
- 治癒者:724(↑102)→1004(↑280)
- 現在の陽性反応者:7985(↑1598)→8514(↑529)
- 現在の陽性反応者(8514名)の内訳
- 無症状・軽症(自宅隔離):2936(↑756)→2599(↓337)
- 症状有(入院):4316(↑759)→5038 (↑722)
- 重症:733(↑83)→877(↑144)
本日、新規の感染者数が大幅に下がりました!
本日は977名。
「イタリアでは1万人を目処に収束する」と言われていた通り、もしかしたら収束の兆しが見えて来たのでしょうか?
明日の数字を待つのみです!
一方で気になるのが死亡者数と重傷者数の増加…
死亡者数は昨日から一気に168名増加し、ついに600名を超えました…
また、重傷者数も一日で144名の増加。
感染者数に収束の兆しが見えて来た一方で、死亡者、重傷者数が増加してきています。
イタリアで死亡者が多い理由として現在考えられることについては、この後に記載します。
各州の感染者数
- ロンバルディア州(州都ミラノ):5469(↑1280)→5791(↑322)※激減!?
- エミリア・ロマーニャ州(州都ボローニャ): 1386(↑206)→1533(↑147)
- ヴェネト州(州都ヴェネチア): 744(↑74)→856(↑112)
- ピエモンテ州(州都トリノ):350(↓10)→453(↑103)
- マルケ州(州都アンコーナ):323(↑51)→394(↑71)
- トスカーナ州(州都フィレンツェ):208(↑42)→264(↑56)
- リグーリア州(州都ジェノヴァ):109(↑31)→141(↑32)※ラツィオ、カンパニアを抜いて9位→7位
- カンパニア州(州都ナポリ):120(↑19)→127(↑7)
- ラツィオ州(州都ローマ):102(↑15)→116(↑14)
- フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州(州都トリエステ):93(↑36)→116(↑23)
- シチリア州(州都パレルモ):54(↑1)→62(↑8)
- プーリア州(州都バーリ):50(↑10)→59(↑9)
- ボルツァーノ自治県(県都ボルツァーノ):9(0)→38(↑29)※20位から一気に13位に…
- トレント(特別自治州):33(↑10)→52(↑19)※ウンブリアを抜いて13位
- アブルッツォ州(州都ラクイラ):30(↑3)→38(↑8)
- ウンブリア州(州都ペルージャ):28(↑2)→37(↑9)
- サルデーニャ州(州都カリャリ):19(↑8)→20(↑1)
- ヴァッレ・ダオスタ自治州(州都アオスタ):15(↑6)→17(↑2)
- モリーゼ州(州都カンポバッソ):14(0)→15(↑1)
- カラブリア州(州都カタンザーロ):11(↑2)→13(↑2)
- バジリカータ州(州都ポテンツァ):5(↑1)→7(↑2)
ロンバルディア州の新規の感染者数が激減しました!
昨日の新規感染者数が1280名だったのに対し、今日は322名。
今日、Twitterでどなたかが「イタリア最初のコロナの発祥地、コドーニョ(ロンバルディア州)で落ち着きつつある」と記載していましたが、数字を見ると確かにロンバルディア州が収束し始めているように見えます。
その他の州では、リグーリア州、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州、ボルツァーノ自治県、トレントでの感染者数の増加の勢いが増しているのが気になります。
特にボルツァーノ自治県は昨日から大幅に増加しています。
本日のイタリアのコロナウィルス関連ニュース
コロナウィルスによるイタリア全土封鎖
3日前の深夜に起きたミラノ住民の大脱走を深刻に受け止めたイタリアのコンテ首相は、昨日、本日(3/10)からのイタリア全土を制限地域にする法令を発表しました。
自宅近くへの買い物は制限されませんが、仕事や急用などで遠出するには書類の提示が必要になるようです。
何故イタリアでは死者数・重傷者が多いのか?
1. イタリアの死者数・重傷者数のカウント方法
イタリアでは、元から疾患を持っていた患者に対しても検査を行い、コロナウィルスに感染していた場合、その死因が元からの疾患の悪化だったとしてもコロナウィルスの死亡者としてカウントしているようです。
他国ではここまで追って検査はされていないので、より厳しい数字が出ていると言えます。
後日、イタリアの死亡者数の多さについて、さらに詳しい情報が分かり、記事にしています↓

2. イタリアではなぜ重症患者が増加しているのか
私の夫のマンマもそうですが、イタリアでは、孫に毎日会わないと気が済まないおじいちゃん、おばあちゃんが多いように思います。
孫だけでなく、子供の顔を見に毎日家を訪れるマンマの話もよく聞きます。
こうした習慣から、コロナウィルスに感染しても無症状・軽症の孫が祖父母の家に遊びに行き、そこで祖父母にうつしてしまうケースが頻発しているようです。
そして重症化した祖父母が亡くなり、結果として孫が祖父母を殺してしまうという、悲惨な事態に。。
孫に会いたくても、おじいちゃんおばあちゃんに会いたくても、今は会わないことがお互いのためと思って、今は我慢するしかありません。