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Luiの徒然日記

イタリアのニュースや新聞、どれを読む?各社の特徴について

イタリアのニュースや新聞、どれを読む? Luiの徒然日記

※新型コロナウィルスについては、別途毎日レポートにまとめていますので、イタリアの様子が気になる方は以下の特設カテゴリから2/29(土)からの感染者数の推移をご確認頂けます。↓

イタリアの新型コロナウィルス(Covid-19)感染状況レポート
2/19より、イタリアのコロナウィルスの感染者数について、イタリア政府の公式情報の数値を追い、独自でモニタリングしていま…

※この日(3/12)のイタリアのコロナウィルスレポートは別記事で挙げています↓

イタリア、新型コロナウィルス(Covid-19)感染状況レポート【2020年3月12日 18:00時点】
イタリア、新型コロナウィルス(Covid-19)感染状況レポート【2020年3月12日(木) 18:00時点】 コロナウィルス(Covid-19)の感染状況【2020/3/12(木)18:00時点】 ※前回(3/11)のレポートはこちら...
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イタリアのニュース(新聞)、各紙の特徴を知っておくことの大切さ

イタリアに数多く存在する新聞・ニュース会社。

私は基本的にTwitterでフォローし、気になる記事を読んでいる。

日本では各新聞社の特徴がよく分かっていたので、自分で選んだり、その新聞社の特徴を踏まえた上で適切に情報を判断することが出来ていたが、イタリアでは未だ何も分からず、とりあえず目に付いた新聞社をフォローしていた。

が、本日、一悶着が発生する。

フェイク・又は事実を誇張した内容の記事を拡散してしまう

つい先日、Twitterで、以下のような内容の記事が回ってきた。

感染者数が最も多いロンバルディア州ミラノ近郊の病院では、呼吸器が不足し、止むを得ず少しでも長生きできる、疾患の無い若者の治療を優先し、60代以上の感染者は治療を見送らざるを得ない事態となっている。

この記事を見た時、私は

(ああ、ついに命の選別が始まるほど酷い状況の病院もで始めたのだ)

と、イタリアの医療崩壊が始まったと考えた。

そのニュースソースとなった新聞社も、イタリアではかなり名の知れた会社のようだと判断し、私はその記事を拡散した。

しかし本日、その記事は事実を誇張した(フェイクに近い)ニュースであったことが判明し、訴訟問題にまで発展していることを知る。

もう一度記事の内容を確認しようとしたが、記事は既に削除されていた。

夫に確認した所、その新聞社は過激な記事を書く保守派で有名で、過去にフェイクニュースで何度も訴訟問題を起こしており、元社長もフェイクニュースの罪で収監されていたとか。

私がツイートした記事はかなり拡散されてしまっていたため、急いで当該記事がフェイクであったことを謝罪し、ツイートも削除した。

イタリアのニュース(新聞)各紙の特徴

今後のためにも、イタリアのニュース各紙の特徴を把握しておかないと、また信頼性の低い記事に翻弄されてしまうことになるので、イタリアのニュース・新聞社の特徴を、夫にも協力してもらい、ざっと調べてみた。

※ベースはWikipedia

いわゆる日本の読売・朝日・毎日新聞にあたる全国紙は

  • Corriere della Sera (コッリエーレ・デラ・セーラ)
  • la Repubblica (ラ・レプッブリカ)
  • LA STAMPA (ラ・スタンパ)

の3紙。

特にCorriere della Sera (コッリエーレ・デラ・セーラ)、la Repubblica (ラ・レプッブリカ)の2紙は日本のメディアにも取り上げられることが多いようだ。

Corriere della Sera(コッリエーレ・デラ・セーラ)

Corriere_della_Sera

<特徴>

  • 論調:Centrism(中道主義)
  • 創刊:1876年
  • 発行部数:242,684部
  • 拠点:ミラノ

イタリアで最も発行部数が多い全国紙で、最も歴史ある新聞社。

la Repubblica、La Stampaと並ぶイタリアの主要紙。

中道主義のため記事の偏りが無く、中立的な立場で書かれている。

la Repubblica(ラ・レプッブリカ)

La_Repubblica_logo

<特徴>

  • 論調:Social democracy(社会民主主義・中道左派)
  • 創刊:1976年
  • 発行部数:198,835部
  • 拠点:ローマ

コッリエレ紙に次いで広く読まれている新聞社。

こちらも記事の偏りが少ないが、文体はどちらかと言えば堅めの論調。

La Gazzetta dello Sport(ラ・ガゼッタ・デロ・スポルト)

La_Gazzetta_dello_Sport_logo

<特徴>

  • 論調:-
  • 創刊:1896年
  • 発行部数:161,796部
  • 拠点:ミラノ

イタリアで3番目の発行部数を誇るスポーツ専門紙。

日本のような芸能ネタは無く、純粋にスポーツの記事のみ。

毎年5月にイタリア全土を舞台にして行われる歴史的な自転車プロロードレース、「ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia)」を主催している。

La Stampa(ラ・スタンパ)

La_Stampa

<特徴>

  • Liberalism(自由主義)
  • 創刊:1867年
  • 発行部数:144,674部
  • 拠点:トリノ

イタリアで4番目の発行部数。

前出の2社に比べるとやや右寄りの記事が多いが、イタリアで最も有名で影響力がある新聞とも言われており、ヨーロッパ各国で販売されている。

現在はフィアットグループの傘下とか。

Il Sole 24 Ore(イル・ソーレ・24・オーレ)

<特徴>

  • 論調:Economic liberalism(経済的自由主義)
  • 創刊:1865年
  • 発行部数:108,437部
  • 拠点:ミラノ

イタリアの経済新聞。

日本の日経新聞的な位置付けと思われる。

il Resto del Carlino(イル・レスト・デル・カルリーノ)

Logo_carlino

<特徴>

  • 論調:Conservative liberalism(保守自由主義・自由主義右派)
  • 創刊:1885年
  • 発行部数:104,986部
  • 拠点:ボローニャ

ボローニャの地方紙。

やや左寄り。

Il Messaggero(イル・メッサジェッロ)

<特徴>

  • 論調:Centrism(中道主義)
  • 創刊:1878年
  • 発行部数:104,436部
  • 拠点:ローマ

ローマの地方紙。

主にイタリア中部で多く読まれているようだ。

Avvenire(アッヴェニーレ)

Avvenire_Logo

<特徴>

  • 論調:Christian left(宗教左派)
  • 創刊:1968年
  • 発行部数:104,086部
  • 拠点:ミラノ

カトリック系の日刊紙で、ベルルスコーニ政権寄り。

La Nazione(ラ・ナツィオーネ)

Logo_La_Nazione

<特徴>

  • 論調:Conservative liberalism(保守自由主義)
  • 創刊:1859年
  • 発行部数:78 643部
  • 拠点:フィレンツェ

フィレンツェの地方紙。

記事内容はやや客観性に欠けるようだ。

il Giornale(イル・ジョルナーレ)

Il_Giornale_Logo

<特徴>

  • 論調:Conservatism(保守主義)
  • 創刊:1974年
  • 発行部数:61,424部
  • 拠点:ミラノ

ベルルスコーニ一族が経営する全国紙。

過激な記事内容で有名。

…実は私が拡散したニュースのソースもこのイル・ジョルナーレだった。

その過激な論調を好む読者もいるらしいが、しばしば差別的な記事やフェイクニュースを挙げて問題になっているらしい。

 

以上が私が調べた内容だ。

人によって好みが分かれるため、どの新聞がオススメというのは一概には言えないが、客観性のある情報を求めるのであればトップの二大紙を読んでおくのが無難だと思われる。

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