イタリア、新型コロナウィルス(Covid-19)感染状況レポート【2020年3月23日(月) 18:00時点】
コロナウィルス(Covid-19)の感染状況【2020/3/23(月)18:00時点】
※前回(3/22)のレポートはこちら↓

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ふふふ…今日はレポートを始めて以来、初めて良い報告になりますよ!
「今の状況をとにかく記録していこう。数字はいつか明るい兆しを見せてくれるはず」
という思いから始めた、イタリアのコロナウィルスについての日々の記録。
ようやく浮かばれる日が来たかなと思っています^^
では、いきましょう!!
イタリア全体の感染者数
イタリア政府の公式発表による感染拡大状況は以下の通りです。
【2020/3/23(月)18:00時点】
- 感染者数サマリ(カッコ内は前日からの増加数と増加率)
- 累計感染者数:63,927(+4789, +8.1%)
- 死亡者:6077 (+601, +11%)
- 治癒者:7432 (408, +5.8%)
- 現在の陽性反応者:50418(+3780)
- 現在の陽性反応者(46638名)の内訳
- 無症状・軽症(自宅隔離):26522(+2739)
- 症状有(入院):20692(+846)
- 重症:3204(+195)
本日1日の新規感染者数は4789名。昨日に引き続き減少です。
1日の死亡者も、昨日は減少しましたが、本日はさらに50名減り、601名。
重傷者については昨日152名だったところから195名。また200名近くに増加しました。
感染者数、治癒者、死亡者数の推移(累積)
左から順に、累積の陽性感染者、治癒者、死亡者、累積感染者
※参考:Lab24 oreより
累積の感染者(赤い線)のグラフは、昨日より若干傾きが緩やかになっています。
日次の新規感染者数、新規治癒者、新規死亡者数の推移
左から順に、①陽性感染者、②治癒者、③死亡者、合計(=本日の新規感染者数)
※参考:Lab24 oreより
赤い線が、日次の新規の感染者数です。昨日から2日連続で減少しているのが分かります!
死亡者数も、減少した昨日に続き、本日も減少。
2日続けて減少するのは、コロナウィルスの感染拡大が始まって私がモニタリングを始めてから始めてことです!
感染者数の増加率の推移
ずっと二桁だった新規感染者の増加率は本日8.1%。
3/19から減少傾向に転じて以来、初の一桁です!
但し、新規感染者数も増加率も、検査数が少なければ当然少なくなりますから、検査数をチェックしておきましょう。
日次検査数と陽性感染者の割合
- 昨日
- 検査数:25180(-1156)
- 陽性感染者数:5560
- 検査数における陽性感染者の割合:22.1%
- 今日
- 検査数:17066(-8114)
- 陽性感染者数:4789(-771)
- 検査数における陽性感染者の割合:28.1%
本日は昨日と比較し、検査数は8114件も減っています。
代わりに検査数における陽性感染者の割合は28.1%に増加。
ただ、検査数が昨日より32%減っているのに対し、陽性患者数の減少分は14%と、検査数に比例して感染者数が減っているようには見えません。
要検査となる対象者が減り、検査効率が上がったと考えて良いのでしょうか?
現状、検査数の減少についての記事がまだ見つかっていないので、情報が分かり次第、このブログでも共有したいと思います。
イタリア各州の感染状況
州別の感染状況
※ilmeteo.itより
左から順に、(陽性感染者中)有症入院患者、(陽性感染者中)重症患者、(陽性感染者中)自宅隔離、現在の合計陽性感染者、治癒者、死亡者、累計感染者、検査数。
<州別の感染者数と前日からの増加数・増加率>
- ロンバルディア州(州都ミラノ):28761 (+1,555)
- エミリア・ロマーニャ州(州都ボローニャ):8535 (+980)
- ヴェネト州(州都ヴェネチア): 5505 (+383)
- ピエモンテ州(州都トリノ):4861 (+441)
- マルケ州(州都アンコーナ):2569 (+148)
- トスカーナ州(州都フィレンツェ):2461 (+184)
- リグーリア州(州都ジェノヴァ):1924 ( +259)
- ラツィオ州(州都ローマ):1540 (+157)
- カンパニア州(州都ナポリ):1,026 (+90)
- フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州(州都トリエステ):930 (+56)
- トレント(特別自治州):1023 (+69)
- プーリア州(州都バーリ):906 (+120)
- ボルツァーノ自治県(県都ボルツァーノ):724 (+46)
- アブルッツォ州(州都ラクイラ):663 (+76)
- シチリア州(州都パレルモ):721 (+91)
- ウンブリア州(州都ペルージャ):577 ( +56)
- サルデーニャ州(州都カリャリ):359 (+20)
- ヴァッレ・ダオスタ自治州(州都アオスタ):393 (+29)
- カラブリア州(州都カタンザーロ):292 (+19)
- バジリカータ州(州都ポテンツァ):90 (+9)
- モリーゼ州(州都カンポバッソ):67 (+1)
州別の累積感染者数の比較グラフ
以下は私が独自に作成したグラフです。
第1群(ロンバルディア州、他4州)
ロンバルディア州、エミリア・ロマーニャ州、ヴェネト州、ピエモンテ州、マルケ州
昨日に引き続き、ロンバルディア州(青い線)のグラフの傾斜は緩いままです。
但し、ロンバルディア州は数日前までは9000件単位で行われていた検査が、23日は2,644件しか行われなかったという指摘があります。要検査対象が減ったのか、検査リソースが医療現場に回され、減少したきたかは分かりません。。
しかし日次の死者数も引き続き減っており、22日は361名だったのに対し、23日は321名です。
その他の州は、エミリア=ロマーニャ州、ピエモンテ州がが引き続き増加の勢いを保っているのに対し、ヴェネト州とマルケ州は増加の勢いが緩んでいます。
第2群(トスカーナ州、他3州)
トスカーナ州、リグーリア州、ラツィオ州、カンパニア州のグラフです。
増加の勢いが激しかったトスカーナ州も、22日から勢いが緩くなりました。
リグーリア州はこれまで同様の増加率(15〜16%)を保っています。
第3群(フリウリ=ヴェネチア・ジュリア州、他5州)
フリウリ=ヴェネチア・ジュリア州、トレント特別自治州、プーリア州、ボルツァーノ自治県、アブルッツォ州、シチリア州
心配な南部を含むこの3群。
トレントは1000名を超え、1023名となりました。
プーリア州とシチリア州は15%代の増加率を保っており、まだ勢いがあります。プーリア州の感染者は906名。この勢いを保つ場合、本日(24日)18:00時点で1000名を突破しそうです。
第4群(ウンブリア州、他5州)
ウンブリア州、サルデーニャ州、ヴァッレ・ダオスタ自治州、カラブリア州、バジリカータ州、モリーゼ州
4群の他州を引き離し、ウンブリア州は増加をし続けています。23日時点で577名。24日18:00時点で600名を超えそうです。
本日のイタリアの主なニュース・出来事
本日も我が家は引きこもり生活です。
ご近所さんはベランダでエスプレッソやタバコを片手に、ご近所さん同士で世間話をしている様子。
夕方頃になると1ベランダに1名という感じで人を見かけます(笑)
昨日は親切なお隣の方が、外側の物干しロープが切れ、落ちる寸前になっていた我が家の毛布を見かけて電話で知らせてくれました。
コロナウィルスの流行、初めて収束の兆し
これまで記載した通り、数字を確認しただけでも増加の一途だったこれまでと少し様子が異なるように見えますが、ラ・レプッブリカ紙も「収束に向けた最初の兆し」と記載しています。
但し、過去最高の新規感染者数を記録した3/21(土)を感染のピークだったとし、ピークアウトの兆候と言うにはまだ早く、「ピークアウト」の可能性を論じられるのは、本日24日の新規感染者数の数字が少なくとも3900名を割り込んでいる必要があるそうです。

ドイツの病院が6名の患者を受け入れ
前日22日にはキューバや中国、ロシアなどからの支援物資、チームの到着の知らせがありましたが、今度はドイツが、イタリアからの患者の受け入れを発表しました。
受け入れ先はドイツのザクセン州の病院。医療現場が限界を迎えているイタリア ロンバルディア州から6名のコロナウィスる感染者が搬送されるそうです。
イタリアからEU諸国へコロナウィルスの感染者が受け入れられる初めてのケース。
ドイツはまた、フランスとの国境付近の病院でも、フランスからのコロナウィルス感染者の受け入れ態勢が整っていると言っているそうです。
頼もしいですね!
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