出産予定日が2日後に迫る中、出産への緊張感が高まっていた。
そんな中でついに破水が…!?
前回の記事はこちら↓

出産予定日2日前。くしゃみをした拍子に…!
6月12日(金)、いつものようにブランチを済ませた後、私は洗濯機を回しながら皿洗いをしていた。
そして不意にくしゃみをしたその時、事件は起きた。
くしゃみをしたら大量の水が…!
私「へっくし!」
と不意にくしゃみをしたその瞬間。
バッシャ〜ッ
と股から水が…!
両足を伝って床に水たまりが出来た。
一瞬何が起きたか分からず、瞬間頭が真っ白になって固まってしまった。
股を伝って流れ落ちる水。
なんだこの大量の水は…?
皿洗い中に溢した?…いや、明かにこの水は私の股から流れている…
10分前にトイレに行ったばかり
10分前にトイレに行ったばかりだから尿漏れはあり得ない。
ということは…
破水!?
とりあえずスカートが汚れないように捲り、台所を飛び出して夫を呼びに行く。
洗濯機を回し始めたばかり。止めて干すしか…!?
夫はびっしょり濡れた私の両足を見るなり状況を察知し、
「病院に行こう!」
とすぐに身支度を整え始める。
もし病院に行ってこのまま出産ってことになったら今回している洗濯機の中の洗濯物はどうなってしまうのか!?
洗濯機の中で数日放置されたなら、この暑さに全て雑巾のような悪臭になってしまうだろう。
中には新しく買ったベビー服が…涙!
せめて中止して干してから病院へ行くか!?
というか皿洗いもまだ途中だ。
「洗濯機が…まな板まだ洗ってない…」
と、股をバスタオルで押さえながら急いで洗濯機を止めようとする私。
夫は「そんなのいいから!」と促し、車に荷物を積み込んで病院へ飛んで行った。
病院で緊急受診。初めてのNST
イタリアでは既に真夏の暑さの6月。
ジンジン照りつける容赦ない日差しの中、車の中で私はぐるぐる考えていた。
確かに入院バッグは全て用意しておいたものの、初産なので予定日より早く生まれることはないだろうと思っていたのだ。
それがその時が突然やってくると、自分は心の準備が全くできていなかったことを痛感させられる。
このまま産むのか!?私!?
病院の入り口で一悶着
家から車で10分という病院の立地は大変有り難かった。
緊急なので病院の正面口の前に車をつけると、バスタオルで股を抑えながら検査書類や保健カードなど必要最低限の物だけ持って病院へ入る。
入り口にはいつも通りコロナ検査をするおばちゃんが二人いた。
一人は先日も会った人で、私達のことも覚えてくれていた様子で、入り口に入るなりすぐに体温検査をし、消毒ジェルを渡してくれた。
問題はもう一人のおばちゃん。
夫に「あなたは入れないわよ」と言って来た。
いやいや、先週は付添人と来る妊婦さんも沢山いたし。
第一、立ち会い出産は許されていると病院オリエンテーションで言われている。
夫「出産の付き添いは出来ると聞いている。それに妻はイタリア語が話せないから一緒に行けないと困る。」
それでもあーだこーだ言ってくるおばちゃん。
夫「破水してるんだ!」
と夫がキレると、おばちゃんはどこぞへ電話をかけ始めた。
夫はイライラして、「馬鹿げてる。もういい、行こう!」と私を促した。
おばちゃんは最初は私達に「待ちなさい」の合図をしていたが、電話の向こうの相手と話しながら段々と「もう行っていいわよ。」のジェスチャーに変わって来た。
私達はもう無視する気満々だったので、そのジェスチャーを見届けた時には既に病院内を進んでいた。
あんな規則もよく把握していないおばちゃん、給料払って置いておくだけ税金の無駄だわ…
NST(ノンストレステスト)
産科に着くと、夫はすぐに助産師さんを呼びに行った。
今回はスムーズに伝わったようで、中から出て来た助産師さんにトイレに行くように促された。
トイレを済ませて中へ入ると、まずはお腹を捲られ、胎児の様子を見るためにNSTの器具を取り付けられた。
部屋の中に響き渡る胎児の心音。
お腹の中の人は、こちらの心配など何処吹く風とでも言うようにすいよすいよと眠っているようだった。
NSTの間、助産師さんから説明があった。
「破水したとのことなので、あなたはこのまま入院になります。分娩のタイミングは明日になるか明後日になるか分からないけど、明日になっても陣痛が来ない場合は促進剤を使って分娩します。」
とのこと。
そうか…もう次に病院を出る時にはこの手に息子を抱えているのか!汗
病院の現在のルールだと、コロナウィルス対策のため付き添いの夫も私が退院するまで病院の出入りは許されない。
とすると、再び家に放置して来た物のことが頭を過ぎった。
回しっ放しの洗濯機…
途中で放り出して来た洗い物…
生ゴミ…
日中30度を超えるようになって来たこの陽気の中、これらを3〜4日も放置したら家の中がどんなカオスになっていることだろう。。
私のそんな心配をよそに、夫は
「このまま入院と聞いてちょっと何だかホッとしたよ…何か起きてもすぐ対処してもらえるし、家よりも安心だ。」
と言った。
お腹を捲ってベルトを付けたまま放置されること50分。(30分ほどと言われていたが…)
破水してもこんなのんびりNSTを取る時間があるのか、と意外だった。
これならあんなに慌てないで洗濯物を干してから出れば良かった。
NSTの結果、胎児は問題無くいたって元気だった。
産婦人科検査の結果
次は産婦人科医のいる診察室へ通された。
医師は女性。
これまでの検査結果をまとめたファイルを確認すると、私に診察台へ登るように指示する。
手袋をはめ、グイッと中に指を押し込まれる。同時にもう片方の手で腹もグッと押さえつけられる。
これがかなり痛い…
苦痛に顔を歪めていると、女性医はカーテン越しの夫に何か言った。
夫「破水した様子は無いと言ってるよ。」
子宮口も相変わらず閉じているようだ。
その後、助産師に綿棒のような物を突っ込まれる。
破水したかどうか、この検査ですぐに分かるようだ。
結果はやはり破水ではなかったとのこと。
一瞬ホッとしたものの…え。じゃああの大量の水は何だったの?となる。
まあ答えは一つしか無いけれどもw
…そう、あれは尿漏れだったのだ。
でも10分前に用を足したばかりでまたあんな大量の水分が出てくるとは…
とはいえ、先生からは
「出産日間近の妊婦さんにはよくあることですよ。自分では判断がつかないだろうから、またこういうことが起きたらすぐに病院に来て下さい。破水・陣痛・胎動が無い、この3つのどれかが起きたらすぐに病院に来て下さいね。」
と言われた。
無事に帰宅
というわけで、この日は何事も無く帰ることに。
帰りにジェラート屋へ寄ってホッと一息。
↑暑い夏はyogorino(ヨゴリーノ)とstracciatella(ストラッチャテッラ)の組み合わせが私のお気に入りだ。yogorinoはその名の通りヨーグルトアイス。stracciatellaはさっぱりとしたミルクアイスの中にパリパリのチョコチップが入ったもの。
帰宅すると無事に洗濯物を干し、台所も片付け、床も掃除することができた。
新生児のベビー服が雑巾臭にならなくて本当に良かった…涙
出産予定日間近の教訓
今回の件のおかげで、予定日が近くなった際の教訓を得ることができた。
というわけで、今回の件は良い予行演習になったように思う。
それにしても、いつ出てくることやら…?
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