今週で妊娠37週、いよいよ正期産に突入した。
ベビー君は少し下に降りてきたようで、胃の圧迫と息苦しさは若干緩和し、夜中に胃酸の逆流で目が覚める回数も減ってきた。
しかしお腹が張る回数は増え、ますますお腹が重く、バランスが悪くなってきた。
さて、今回はこの時期に用意する入院バッグについて、日本とイタリアの両方の入院バッグリストを参考に、私が用意した物を紹介しようと思う。
妊娠・出産関連の前回の記事はこちら↓

日本の入院バッグ・陣痛バッグの中身
まず、育児書に記載されていた標準的な持ち物は以下の通り。
- 必要書類(健康保険証・母子健康手帳・診察券・印鑑)
- 授乳用ブラジャー(3〜4枚)
- 母乳パッド(3〜4組)
- 産褥ショーツ(3〜4枚)
- 産後用サポーター
- 赤ちゃんの衣類(短肌着・コンビ肌着・カバーオール)
- おくるみ・アフガン(1枚)※バスタオルで代用可
- ガーゼハンカチ(3毎程度)※ノリが効いているので事前に洗っておく
- T字体 ※病院側で用意してくれる可能性大
- 紙おむつ ※病院側で用意してくれる可能性大
- 粉ミルク ※病院側で用意してくれる可能性大
- 哺乳瓶 ※病院側で用意してくれる可能性大
イタリアの入院バッグリスト
次に、私の住むコムーネ(自治体)から入手した「出産の手引き」に記載されていた入院バッグリストは下記の通り。
Per il bebè(赤ちゃん用品)
以下、和訳↓
※各々5つほど替えを用意しておくと望ましい(病院用3点、自宅用2点)
- Body intimo a manica corta(半袖の肌着)
- Tutina in cotone o ciniglia a seconda del periodo(季節に応じたボディスーツ。綿かシェニール地)
- Calzini(靴下)
- Cappellino(帽子)→一つで良い
- Coperta(ブランケット)→一つで良い
- Camicino fortuna(幸せのチョッキ)
- Pannolini(オムツ)
- Detergente per neonati(ベビーシャンプー&ソープ)
- Asciugamanino(ベビータオル)
※ciuccio(おしゃぶり)やtettarelle(哺乳瓶用乳首)は持ち込み禁止
持ち物についてはいくつか分からない物があったので、事前の助産師さんとの面談の際に確認してみた。
Camicino fortuna(幸せのチョッキ)とは?
上から6番目の”Camicino fortuna(幸せのチョッキ)”について。
これは、他の在伊先輩ママのブログから、赤ちゃんが生まれた時に最初に身に着ける絹のチョッキ(ベスト?)のことであることを知った。
縁起物で、通常は母親以外の人が用意する物のようだ。
これは夫のマンマが出産前に贈ってくれたベビー用品の中にちゃんと入っていた。さすがマンマ!
↑camicino fortuna(幸せのチョッキ)
夏(6月)の出産。ベビー服は半袖?長袖?
イタリアの夏は、昨年を思い出してみると6月が一番過酷な暑さだった。
そんな6月に生まれてくる息子くん、空調が効いた病院では長袖か半袖、どちらが良いのか分からない。
助産師さん曰く、
「病院内は空調が効いているから長袖を、でも退院時は半袖が要るだろうから、両方用意するのが良い」
とのことだった。
オムツは必要?
他州のリストに載っていなかったのがオムツ。
日本の入院リストにも「オムツは病院で用意してもらえる」と書いてあった。
これも本日助産師さんに確認したところ
「病院でも用意はあるが、一人あたりに提供できる数が限られているから持ってきた方が良い」
とのことだった。
哺乳瓶・おしゃぶりは持ち込み禁止!
イタリアは母乳育児を推奨されていることは前の記事でも書いたが、おしゃぶりや哺乳瓶は持ち込みすら禁止らしい。(厳しい!)
本日、助産師さんに人工ミルクは本当に用意する必要は無いのかと尋ねてみた。
助産師さん曰く、赤ちゃんの吸い方は母乳の出を良くするマッサージの効果があり、一度哺乳瓶を使ってしまうとマッサージ効果のある吸い方ができなくなってしまうのだという。
…なるほど。栄養面だけでなく、そういった理由もあるのね。
Per la Mamma(お母さん用)
以下、和訳↓
- Documentazione relativa alla gravidanza(妊娠に関する検査結果の書類一式
- Documento di riconoscimento(身分証明書)
- tessera sanitaria valida(有効な保健カード)
- Camicia da notte manica corta, completamente sbottonabile sul davanti(完全前開きにできる半袖ネグリジェ)
- modelli basici bianchi ( T-shirt per il parto)(出産用の白Tシャツ)
- Calzini senza elastico che non costringano la caviglia(足首を圧迫しない靴下)
- Elastico per capelli se necessario(ヘアバンド ※必要に応じて)
- Burrocacao(リップクリーム)
- Snack, acqua, bevande con Sali minerali(スナック、水、塩分補給ができるスポーツドリンクなど)
- Mutande assorbenti usa e getta(吸水性使い捨てショーツ)
- Tintura madre di calendula(マリーゴールドのチンキ剤)
- Copri WC(便座) ←!?
- Grosso rotolo simil tessuto per asciugarsi sotto(下部を拭くための使い捨て紙タオル?)
- Saponi/Dentifricio e spazzolino/Accappatoio/asciugamani(シャンプー&ボディソープ、歯磨きセット、バスローブ、バスタオル)
マイ便座?
上記のリストで気になったのが下から3番目の”Copri WC(便座)“。
確かにトイレに便座が無いことが多いイタリア…まさか病室ってトイレの便座が無いの!?
念のためこれについても助産師さんに尋ねてみた。
すると、これは便座ではなく便座に敷くものだそうだ。
2名の相部屋になるので、気になる場合は便座に敷くものを持参すると良いと言われた。
しかしながらちゃんと病室付きのトイレには便座があるし、一日2回の清掃が入るとのことだった。
冷蔵庫ナシ・電子レンジナシの病室。スナックは何を持って行くべき?
病室には冷蔵庫や電子レンジなどという備品は一切無いらしい。
夫も一緒に病院に缶詰状態になるので差し入れも期待できず、病院食は頗る評判が悪い。
少しでも入院中のQOL向上のため、スナックは何を持って行くべきか大変悩んだ。
実際に私が用意したものと購入したアイテム
そして日本とイタリアの入院バッグリストに加え、Youtubeなどを参考にして実際に私が用意した物がこちら。
赤ちゃん用品【入院バッグに同梱】
- 短肌着:5着
- ロンパース(薄手の綿地):4着
- 夏用ボディスーツ(半袖半ズボン):2着
- 靴下:1組
- 帽子(ニット):1つ
- ブランケット:夏用ニット地のものを1枚・ガーゼ布のおくるみを1枚
- オムツ:1袋(36枚入り)
- ベビーシャンプー&ソープ:各1本
- ベビータオル:1枚
- お尻拭き*:1パック
- オムツかぶれ防止クリーム*:1本
- ベビーローション*:1本
- ベビーオイル*:1本
- 沐浴用のガーゼ布*:6枚
- ベッド用シーツ*:1枚
- ミルトン*:3組
- 赤ちゃん用爪切りセット*:1組
*リストに記載されておらず、後から足した物
衣類は↓こんな感じで肌着とロンパースを合わせて1組ずつジップロックに入れた。
というのも、衣類には化学物質であるホルムアルデヒドが付着しやすいため、新生児の服はビニールに詰めることで付着を防ぐことができるそうだ。
ベビーソープ&シャンプー・ベビーローション・ベビーオイル
ベビーソープ&シャンプー・ベビーローション・ベビーオイルはイタリア在住の日本人ママ達が揃ってお勧めしてくれたWELEDA(ヴェレダ) で揃えてみた。
どれも日本・イタリア両方のAmazonのクチコミでも高評価だ。
おくるみ(アフガン)
ブランケット代わりにもなり、何かと重宝するというおくるみ。
6月と、イタリアはもう夏の暑さだったため、肌触りが良くて軽い、コットン100%のガーゼ地のおくるみを購入した。
沐浴布
イタリアで困ったのが「沐浴布」。
日本のように沐浴の際に赤ちゃんのお腹に布をかけるようなことはしないので、「沐浴布」で検索しても出てこない…
仕方がないので、コットン100%のガーゼハンカチを購入した。
ベッド用シーツ
ベッド用シーツは、私の自治体のASLのリストには記載されていなかったものの、他州のリストに記載されていたので念のため持参することにした。
ミトン
ミトンもリストには載っていなかったものの、顔を引っ掻いてしまうのを防止するのに有効と聞いたので用意することにした。
分厚いものだと暑くて可哀想なので、できるだけ通気性が良いオーガニックコットンの物を選んだ。
↓これと全く同じ製品がイタリアでも入手できたのでこちらを購入!
自分用【陣痛バッグ】
次に自分の物。まずは陣痛バッグの中身はこちら。
- 妊娠に関する検査結果の書類一式
- 身分証明書:パスポート
- tessera sanitaria(テッセラ・サニタリア:保健カード)
- ネグリジェ(前開き):1着 ※出産用
- 靴下:1足
- ヘアバンド
- リップクリーム
- 水(ペットボトル)
- スポーツドリンク(ペットボトル)
- 赤ちゃんに初めて着せたい服:幸せのチョッキ・長袖のカーディガン・足先までのズボン
- 産褥シート*:4〜5枚
- 産褥ショーツ*:1枚
- ハンドタオル*:1枚
- フェイスタオル*:2枚
- ビーチタオル*:1枚 ※出産時に下半身を隠すため
- 室内履き*
- テニスボール*:1個
- ストロー*:10本程度
- お菓子*:保存が効くパン・ポテトチップス・チョコレート・クッキー、etc..
- 袋入り蒟蒻ゼリー*:2個
- 充電器*(スマホ・iPad用)
- メガネケース*
*リストに記載されておらず、後から足した物
赤ちゃんに初めて着せたい服は、産後直後に助産師さんに手渡す必要があるようなので、陣痛バッグの方に入れた。
ネグリジェ
ネグリジェは、どうやら前が前回するものが良いらしい。
という訳でこんな感じの物↓を購入。
テニスボール
出産体験談を読むと、陣痛の最終段階に入った際、テニスボールでお尻の穴を抑えるのが大変有効という話をよく見かけたので、私も購入することにした。
産褥ショーツ
産褥ショーツは下の部分が簡単に開閉できる防水ショーツのことだ。
産後の悪露でただでさえ肌がかぶれやすいので、↓こんな感じの綿100%かつ3枚組のセットが便利。
産後用サポーター
これは産後に開いた骨盤を補正して子宮の回復や体型を戻すために必要となる。
私は妊娠中期から骨盤の不安定具合が気になり、一時帰国中に兄嫁や友人数名に勧められたピジョンの妊娠中から使える骨盤ベルトを購入した。
ストロー
また、あると良いと評判だったのが、ペットボトル用のストロー付きキャップ。
陣痛時に重宝するらしい。
残念ながらイタリアではそんな便利な物は見かけなかったので、普通のストローを持参することにした。
自分用【入院バッグ】
そして入院バッグがこちら↓
- 半袖ネグリジェ(前開き):1着
- 生理用ショーツ:4枚
- 歯ブラシ&歯磨き
- シャンプー&ボディソープ
- ボディクリーム
- バスローブ:1着
- 授乳用ブラジャー:3枚
- 産後用サポーター
- ビーチサンダル*:1足
- ビデ用ソープ*
- ガウン*:1着
- 基礎化粧品*
- 退院時に着るワンピース*(マキシ丈)
- 汚れ物入れ*(ビニール袋)
*リストに記載されておらず、後から足した物
ビーチサンダル
イタリアの病院ならではの必需品がビーチサンダル。
シャワーを浴びる際に必須らしい。
土足文化なので、バスルームへそのまま履いていき、履いたままシャワーを浴びるようだ。
ビデ用ソープ(デリケートゾーン専用ソープ)
イタリアのYoutubeを見て入院バッグに足したのがビデ用ソープ(デリケートゾーン専用ソープ)。
産後に痛んだ会陰を洗うのに普通のボディソープでは沁みそうなことは容易に想像がつく。
そもそもイタリアでは普通の旅行でもビデ用ソープを持参するのが普通のようだ。
日本でのデリケートゾーン専用ソープでは、泡で出てきて、しかも持ち運びに便利なキャップ付きの物が出ている。↓
入院バッグはスーツケース・陣痛バッグはフララニを使用
陣痛バッグ・入院バッグに私が何を使ったかというと…
入院バッグには中サイズのスーツケースを、陣痛バッグにはフララニを使った。
入院バッグは自分の物に加えて赤ちゃん用品も詰め込むため、結構重量がある。
軽いボストンバッグも考えたが、身重の身でなるべく物は持ち上げなくて済むよう、スーツケースにした。
結果、棚や引き出しなど気の利いた備品が無いイタリアの病室ではこれが正解だったように思う。
棚や引き出しがある日本の病院ではボストンバッグなど開閉が楽なバッグの方が良いかもしれない。
また、陣痛バッグに使ったフララニとはフラダンサーが衣装一式を詰めるのに使うバッグだ。
これが軽いし容量がたっぷり入るしで、フラ教室以外でも小旅行などに重宝している。
産後もマザーズバッグとして活躍してくれる優れモノだ↓
私が用意した陣痛グッズ・入院グッズは以上の通り。
※産後にあって良かったもの・無くて良かったものについて書いた記事はこちら↓

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