新型コロナウィルスの拡大で世の中暗い話題で気分が滅入ってしまうので、今日は私がこれまでに買って来たお勧めのイタリア土産について語ってみようと思います。
「そろそろ王道に飽きてきた!」という人は、是非参考にして下さい!
イタリア土産、王道編
フェレロ・ロシェ(Ferrero Rocher)
※画像はAmazon.itからお借りしています。
これは日本でも既視感がある人が多いのではないだろうか。
ヘーゼルナッツが丸ごと入った、イタリアを代表する丸いチョコレート菓子。
周りはチョコレートとクラッシュされたヘーゼルナッツでコーティングされたウェハース、中はヘーゼルナッツ風味のチョコレートクリームに包まれた、丸ごと一粒のヘーゼルナッツが入っている。
パリパリした食感と、トロッとしたヘーゼルナッツクリームの香りが楽しめるチョコレート菓子だ。
これはイタリア中のスーパーや食材店、土産物屋、もちろん空港でも買うことができるので、かなり手に入り易いと思われる。
会社や大人数の集まりなどへのばら撒き土産に良いと思われる。
バーチ(Baci)
※画像はペルジーナ社公式HPからお借りしています。
これも日本での知名度がかなり高い、イタリアの定番土産だろう。
バーチは、1907年創業のペルジーナ社が作るチョコレート。
ウンブリア州ペルージャに本拠地を置くペルジーナ社はイタリアが誇る世界的なチョコレートメーカーだ。(残念ながら現在はネスレ傘下だが…)
イタリアのチョコレートと言えばバーチ、というイメージが如く、空港のギフトショップやスーパーでもバーチの売り場はよく目に付く。
これもロシェと同じくヘーゼルナッツが丸ごと入っているが、チョコレートの部分も分厚く、食べ応えがある。
ちなみに、イタリア語でキスのことをバーチョ(bacio)というが、これを複数形にするとバーチ(baci)となる。つまり、「沢山のキスのチョコ」!
バーチの包みの中にはoracolo(オラコロ:小さなメッセージの意)という、愛についての名言や格言が書かれた紙が入っている。
中国のフォーチュンクッキーのようだが、愛についての名言という点で、何ともイタリアらしい。
このバーチチョコ、種類も豊富で、ミルクチョコ、ダークチョコ、ホワイトチョコから、限定販売のピンク色のルビーカカオなんていうものもあるそうだ!
ルビーカカオは私も見たことがない!
↑定番のバーチ・クラシックダーク(上)とバーチ・ルビー(下)
ルビーは限定品ということで、スーパーや食材店ではお目にかかったことがない。
ストロベリーチョコのようにも見えるが、HPによると、そのお味は「フルーティ」。もしかしたら色々なベリー系のフルーツが混ざっているのかもしれない。
季節限定なのか本店限定なのか分からないが、バーチ・ルビーを見かけたら是非購入してみて頂きたい。
ヴェンキ(Venchi)
※画像はVenchi公式HPより
昨年、銀座に1号店がオープンしたニュースが記憶に新しいヴェンキ。
今年3月には東武池袋への2号店のオープンも予定されているようだ。
1878年創業の老舗中の老舗の高級チョコレート店のヴェンキは、ジェラートも有名。
先に挙げたフェレロ・ロシェやバーチと比べて価格は一気に跳ね上がるが、トレンドに敏感なオシャレな友人に喜ばれることは間違いないだろう。
Venchiのチョコレートの中で特に人気が高いのが↑このクレミーノ・バーで、日本よりも本場イタリアの方が種類が豊富に揃っているようだ。
価格を比較してみても、日本より大分手頃に求められるので、中々手が出ない人にも喜ばれることは間違いないだろう。
例えば↑このクレミーノ・ピスタチオバーは、日本では1,500円だが、イタリアでは$5.00で買うことができる。
その他にもドラジェや量り売りチョコなど、多種多様なチョコレートが揃っているので、気になる一品を見つけてみるのが良いだろう。
Venchiは、トリノ本店の他、ミラノ、フェイレンツェ、ローマ、ヴェネチア、ナポリなど、日本人が観光で訪れる都市には大抵店舗を構えている。
各店舗は下記のVenchi公式サイトで確認できるので、事前にチェックしておくと良いだろう。
イタリア土産、私のオススメ編
さて、以上が王道というか、大抵の人は買って帰る定番のイタリア土産だが、私のようにイタリア在住だったり、夫がイタリア人のために毎年帰省する場合など、段々と同じ土産を持ち帰ることに抵抗を感じ始める人もいるかもしれない。
また、何度もイタリアを訪れているイタリアマスターの人も、物珍しい土産を探し求めているかもしれない。
イタリア=チョコレートしか無い、というのも寂しい。
というわけで、私がこれまでに買って帰り、定評があったものを紹介していきたい。
フェレロ・ラファエロ(Ferrerro Raffaello)
フェレロ・ラファエロは初めに登場したフェレロ・ロシェと同じ、フェレログループ製のお菓子だが、フェレロ・ロシェと比べるとまだ認知度はかなり低いだろう。
これが…めちゃくちゃ美味しいのだ。
確実に一つでは止まらない。何個でも食べたくなってしまう…
ココナッツパウダーをまぶしたウェハースの中に、ココナッツミルククリームとアーモンドが丸ごと一粒入っているのだが、この口一杯に広がる優しいココナッツの香りに、食べた瞬間幸福感に満たされる。
これはもう、是非是非試して欲しい!
バーチほど目立たないが、大抵のスーパーにはひっそりと置いてある。
この箱入りの物がメインだが、3個入りの袋もあるので、ばら撒き土産にも良い。
…イタリアに行く用事は無いけど食べてみたい〜!涙
という方。一応日本でも通販で手に入るようなので、どうしても食べてみたい方は試してみても良いかもしれない。
何度でも言うが、美味しくて止まらなくなるので、その辺は自己責任でお願いしたい。
モディカチョコレート
モディカチョコレートは「スイーツ列車紀行」でも紹介されていた、シチリアのモディカという街で作られている古代チョコレートだ。
シチリアのスペイン統治時代から変わらない古代の製法で作られており、普通のチョコレートとは違った食感を楽しめる。
バターやミルクを使わず、カカオと砂糖を低温で混ぜ合わせるため、溶けずに残った砂糖がざらっとした独特の感触を生み出し、この食感が何とも言えず美味しい!
お酒にもコーヒーにも絶妙に合う、大人の味のチョコレートのため、前回の帰国時に持ち帰った所、家族・友人達から「こんなの初めて!美味しい!!」と大好評だった。
「でもシチリアでしか手に入らないんじゃ…?」と思われる方。私もそう思っていたのだが、何とスーパーに陳列されているのを見つけてしまった。
↑私がエッセルンガ(Esselunga)というスーパーで見つけたモディカチョコレートがこちら。確か$3.00弱だったと記憶している。
もしかしたら他のスーパーでも見つけることができるかもしれないが、必ず裏を見てシチリア原産であることを確認した方が良い。
このザリッとした独特の感触のチョコレート。イタリアにお越しの際は是非とも試してみて頂きたい。
ちなみに日本でも買えるようだが、値段は3倍以上だ。(でも食べてみたい!)という方に↓
パン・ディ・ステッレ(Pan di Stelle)のムーンケーキ
日本ではあまり聞き馴染みのないパン・ディ・ステッレ(Pan di Stelle)というブランド。
ショートニングやパームオイル不使用など、消費者の健康に気遣った商品作りを徹底しており、夫のマンマからの信用も厚いメーカーだ。
実は昨今、ビスケット分野に進出してきたヌテラとの激しい攻防が繰り広げられており、スーパーの商品棚がパン・ディ・ステッレに占領されたりヌテラに占領されたり、毎週陳列が激しく変わるので、見ていて面白い。
このパン・ディ・ステッレ、クッキーやビスケットなど、バリエーション豊かな商品があるのだが、中でも私が気に入っているのがこの「ムーンケーキ」だ。
↑外側のケーキはしっとりふわふわしており、中には甘ったるくないチョコレートクリームが入っている。
萩の月のチョコレート版、と言ったら言い過ぎかもしれないが、職場で配られたらかなり喜ばれると思う。
何より、イタリアで個包装されたお菓子を見つけるのは至難の技なので、お値段的にもボリューム的にもばら撒き土産には最適ではないかと思う。
ピスタチオ製品
現在、日本は空前のピスタチオブームと聞く。
イタリアにはピスタチオ製品が多いので、何かしら持って帰ると喜ばれると思う。
ピスタチオチョコレートなんかもいいが、↑こんなピスタチオクリームなんかも珍しくて良いと思われる。
スーパーのチョコレートクリームやピーナツバターなどの売り場にひっそりと置かれていたのを発見したこちら。
砂糖は入っておらず、ピスタチオ独自のほんのりした甘みが感じられ、パンやラスクに塗っても美味しい。また、贅沢にパスタソースにしてしまうのも有りかもしれない。
瓶入りのため、重量制限を考えるとあまり数は持って帰れないが、親しい友人や家族なんかには喜ばれるのではないだろうか。
ポルチーニスープの素
安くて物珍しさもあるこのポルチーニスープの素は、私のお気に入りのばら撒き土産だ。
一つ€0.99の上、嵩張らないのも魅力。
ポルチーニの芳醇な香りが手軽に楽しめるので、これも私の家族・友人に大好評。
毎回大量に買って帰っている。
日本では手に入らない、変わった形状のパスタと一緒にあげても喜ばれるだろう。
甘い物が苦手な知り合いにも、これなら気兼ねなく渡すことができる。
と、以上が今の所、私が見つけたお土産のラインナップである。
これからもどんどん探索して行こうと思っているので、またオススメを発見次第、この記事も更新していくつもりだ。