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海外移住

【海外移住】海外への荷物送付。引越業者の手配とその費用

イタリア移住準備①海外への引越手配とその費用 海外移住

※前回のお話はこちら↓

【海外移住】イタリアで家探し3| 旧市街のアパートvs郊外の戸建て
↓前回のお話はこちら イタリアの旧市街での暮らし 旧市街は金持ちに人気のエリア イタリアの街で「中心地」と言うと、ほぼイコールで歴史的建造物が建ち並ぶ旧市街のことを差す。 旧市街の中は車が入り込めないことが多く、のんびり...

さて、無事にイタリアでの居住先が決まった私達。

これでようやくイタリアへの移住に向け、準備を進めることができる!

まず早急に動かなければならないのは、海外への引越しに対応してくれる引越業者を探し、依頼することだった。

それが丁度昨年の今頃、19年2月の下旬。

記憶に新しい、日本中に引越し難民が溢れた時期のことである。

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カオス①海外対応してくれる引越業者が見つからない!

海外移住①引越し業者

私の夫が転職した先は、海外企業にしては珍しく、有難いことに入社に伴う渡航費(家族分も)、引越費用を負担してくれる会社だった。

私達はしばらく日本で生活していたので、家具を除いた家財道具が一式揃っていた。
全てをまたゼロから買い揃えるとまた生活の立ち上げ費用が嵩むので、会社から運送費用が出るのであれば全て持って行ければ有難い。

但し、会社はお金を出してくれるだけなので、引越業者は自分で探さなければならないし、税関手続きなどの諸手続きなどといったことは全て自分で行わなければならない。

日本企業のように既に会社で契約している引越業者があり、面倒な手続きは全て会社の方で対応してくれるような手厚いサポートは無い。

夫の会社からは、まずは3つの業者から見積りを取るように言われていたので、とりあえず下記のサイト↓から対応可能な引越業者へ一括で見積り依頼をかけた。

引越しの見積もりは【ズバット 引越し比較】最大12社に一括依頼
【660万人以上が利用】引越しの見積もりを比較して安く引っ越せる!引越し業者の口コミ、料金相場、体験談などの情報が満載。引越しの手続き、荷造りのコツ、費用節約の秘訣など引越しに役立つコンテンツも充実。

前述した通り、この時は19年2月下旬。
丁度日本国内の引越シーズンが訪れようとしていた時期で、業者の人手不足やレオパレス問題などで大量の引越し難民が出ていた頃だった。

この見積りサイトでは最大10社が表示されるということだったが、対応可能と出てきたのは3社のみだった。

以前アメリカからの帰国の際にお世話になった日通さん。
私の中では最有力候補だったのだが、残念ながらこのサイトでは出て来なかった。
ダメ元で日通の公式ウェブサイトから見積り依頼をしたものの、返事すら返って来なかった。
個人手配など門前払いということだろう。

結局、サイトを通じて見積り依頼を送った3社の内、担当者から返信があったのは以下の2社のみだった。

サカイ引越センターエースグローバルエキスプレス【AGEX】

早速両社に見積りに来てもらった。

サカイ引越センターの担当者はさすが安心感のある方だったのだが、後者については、近所の気さくなおじさんみたいな方で、イマイチ対応がプロっぽくなく…(電話をかけてくる時も、挨拶も何もなしに「あ〜、〇〇さん?」だし…)

不安極まりなかったのだが、見積りは後者の方が断然安かったので、夫の会社からは案の定、後者にしろと御達しが来た。

こうしてエースグローバルエキスプレス【AGEX】さんに依頼することになった。

依頼した時は既に3月下旬。
私のイタリアへの移住予定日は5月頭。

差し迫っていたので、引越し業者が決まっただけでも一安心だった。

カオス②「貨物ビザ」って何のこと?

海外移住①税関申告書

無事AGEXさんにお願いすることになったわけだが、依頼時に担当のおじさんから

「イタリアへの荷物は、恐らくイタリア大使館に貨物ビザみたいな書類を依頼しないといけないと思うので、その辺確認しておいてもらえますか?」

…貨物ビザ?

何だそれは。初めて聞いた。

というか、そのよく分からない書類の取得方法は教えてくれないんですか?
依頼の仕方も適当過ぎて何のことだかさっぱりだった。

担当者もよく分からないらしいので詰めても仕方がないと理解した私は、書類の正体が全く分からないままイタリア大使館に問い合わせてみることに。

するとイタリア大使館の担当者から電話越しに言われたのは

貨物ビザなんていうものは存在しません。そもそもビザというのは人に対して発行するものであって荷物向けのビザなどありません。

とそっけない返答。
大分恥をかかされたやないか…

私はやや憤慨して、担当者にイタリア大使館から言われた言葉をそのまま伝えた。

「貨物ビザなんていうものは存在しないと言われました。本当にそんな書類必要なんですか?」

すると担当者はケロッと

「以前イタリア向けに対応した時に必要だったんですよ。その時に使った書類をサンプルで送りますね。」

と言ってきた。

最初からそのサンプル送ってくれ!(怒)

すると、サンプルで送ってもらったその書類に書かれていたのは…

Dichiarazione(申告書)

…つまり税関申告書

どこが貨物ビザだよ!勝手に名前を変えるな!!怒

テキトーな案内をされて無駄な労力を使ってしまったことに腹を立てつつも、再度イタリア大使館へ税関申告書の取得方法について問い合わせた。

すると、以下のような手順になると案内された。

  1. 引越し荷物の梱包
  2. 荷物リストの作成
  3. 2を持ってイタリア大使館へ。即日発行

つまり、税関申告書の作成は、荷物梱包後に行かなければならない。

私が出発するのはゴールデンウィーク明けだったので、イタリア大使館がバケーションに入る前に取得しに行かなければならないということだ。

カオス③引越し費用の前払いは会計規則違反!?

イタリア移住,海外引越し,支払い

一難去ってまた一難…

今度は引越し費用の支払いタイミングで問題が発生した。

AGEXからは、梱包作業完了後、日本からの船便の出航前に全額の支払いを依頼された。

しかし夫側の会社からは

前払いは会計規則に反する。支払いはイタリアの家への荷物の搬送まで完了した後

と言い渡され、

会計規則に反してでも前払いを要求する理由を正式な文書で示せ

と言われてしまった。

いやもう…会社の経理と引越し業者とで直接やり取りしてくれよ…

会社の人事から夫宛に連絡が来て、夫から私にそれが英訳されて送られて来、それを私が和訳して引越し業者に伝える…というような夫と私が間に介してのやり取りだったので非常にまどろっこしかった。

仕方なく、私はAGEXの担当者に前払いしなければならないことを証明する正式な文書は何か無いかと問い合わせた。

しかし案の定、担当者から送られて来たのは、「前払いでお願いします」と一筆加えられただけの見積書だった…(夫の会社から速攻で却下されたのは言うまでもない。)

こうなったら自分で何とかするしかない。
私も一応会計の基礎は齧ったので、日本の引越し業者がサービス提供完了後ではなく、前払いを要求することが許されている理由が気になったので調べてみることにした。

すると…

国土交通省発行の「標準引越運送約款」というもので、引越し業者を未払いから守る目的で前払いが特別に許可されていることが分かった→国土交通省のページはこちら

これを英訳して夫の会社に提示すれば良いのでは!?

調べた所、他の海外対応している引越し業者では、公式ウェブサイトにこの標準引越運送約款が明記されていたが、AGEXのページには記載されていなかった。

…ああもう、担当者も引越のプロなら、何故この約款のことに頭を回してくれ!

イライラしながら約款を英訳し、夫宛に「これをこのまま人事に送って」と送った。

するとその約一週間後、夫の会社より前払いに対応する旨の連絡があった。

ホッ…危機一髪。。

ちなみに私が夫の人事宛に送ったメールはこちら↓
中々私のようなケースに当たる人は稀だと思われるが、良かったら参考にして頂ければと思う。

Japanese MLIT (Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism) decides that moving company should get the fee when they receive moving packages.
This is the website of MLIT.
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk4_000009.htmlClick the 3rd one;
標準引越運送約款(平成31年4月1日より前に見積書を発行するものに適用)
“Transportation Agreement of Regular Moving (apply to estimation issued before April 2019)”
And go to bottom of P.5 which explains about carriage.
———————————————————-
第八章 運賃等
“Chapter 8 Carriage”
And go to the middle of P.6
(運賃等の収受)
“Receiving carriage”
第十九条 当店は、荷物を受け取るときに見積書に記載された支払方法によ
り、荷送人から運賃等を収受します。
“Article 9 We should receive the payment when we receive the moving packages, by the terms of payment which is written on the estimation sheet.”
———————————————————-
From above reason, all of the Japanese moving companies are following this policy.

※私達の場合は昨年2019年4月1日以前に見積書が作成されていたので、「上から3番目」と記載していますが、これから引越しされる方は4番目の約款になるので注意して下さい。

カオス④イタリア人の配偶者はビザが無いので荷主になれない!?

さらにまた厄介なことが判明した。

税関申告の際、荷主がこれからイタリアに住むことを証明するもの、つまり配偶者ビザが必要だというのだ。

イタリアでは、EU国籍保有者の家族はビザは免除される。
つまり、イタリア人を配偶者に持つ者には配偶者ビザというものは無いのである。

イタリアでの滞在許可証は、移住後でなければ申請できない。

つまり、私自身がこれからイタリアに住むことを証明できる書類が何も無いのである。

なので必然的に荷主は夫になるが、荷主になるのには他にも以下のような条件がある。

  • 一年以上日本に住んでいたことを証明でいること
  • 日本を出国して半年以内

夫は先にイタリアへ行っており、既に8ヶ月が経過していた。

幸い、今回については私を迎えに日本へやって来てくれることになっており、その場合は日本出国日は私と一緒に出発した日とみなしてもらえるようなので、この難題についてはなんとか切り抜けることができた…

船便・航空便、合計でかかった引越し費用

さて、諸々の困難を潜り抜け、私達の荷物は梱包・搬送され、今では何一つ紛失することなく無事に全ての荷物がイタリアに届いた。

航空便は約2週間で届き、船便は8月のバケーションシーズンを挟んだこともあり、3ヶ月半ほどかかった。

事前のやり取りに一抹の不安を抱いていたAGEXさんだが、煮詰めの作業は非常に迅速丁寧で、荷物がいつ発送され、いつイタリアの港に到着するかなど、丁寧に連絡をしてくれた。

危うく引越し難民になる所であった、面倒な個人の海外引越しに対応して頂けたことに、今では大変感謝している。

さて、気になる費用である。

私達の場合、電子ピアノ以外の家具はほとんど無く、やや多めの食器や本、布団や衣類などがメインである。

  • 船便:68万5000円(容量:6㎥、20フィートのコンテナ貸切)
  • 航空便:23万円(ダンボール箱大サイズ6箱)
  • 合計:91万5000円

…会社からのサポートが無ければ、とてもではないが個人で支払う気になれる金額ではない。。

今回、個人で海外引越し手配をしてみて、以前アメリカから日本へ帰国した際はこれらの対応を全て会社側が行ってくれたことに対し、改めて有り難みを感じた。

これから日本から海外へ引越し荷物を搬送する方の何かしらの参考になればと思う。

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