イタリアでの家探しを初めて早半年。
日本の常識では当たり前のような希望条件を挙げていた私だったが、ここイタリアにおいてそれらの実現は贅沢を飛び越えてもはや不可能だということを思い知った。
さらにはイタリア生活のデビューにおいては住環境が最優先課題ということで、家の機能云々はもうほぼ諦めモードに入っていた。
前回の話はこちら↓

希望条件は20個→5個へ。
私のイタリア渡航日がジリジリと差し迫る中、もう築浅だのディッシュウォッシャーだのと言っている余裕は無くなった。
希望するエリア内に賃貸物件があるだけでも御の字ということで、エリア内で借りられる家が見つかればもうどこでも良いという気持ちだった。
家探し開始当初に挙げていた私の希望条件(20個)
家探しを始めた当初、私が掲げた希望条件は以下の通り。
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- 家具付き
- 築10年以内
- モダンな内装
- 100㎡以上
- 2LDK以上
- 光が差し込む大きな窓
- ベランダがあること
- バスルーム2つ
- バスタブがあること
- 換気扇があること(窓はNG)
- 洗面台があること(置き場所が無いボウル状のヤツじゃないこと)
- 洗濯機置き場が家の中にあること
- (できれば)アイランドキッチン
- (できれば)ディッシュウォッシャー付き
- (アパートなら)エレベーター付き
- (アパートなら)2階以上
- 敷地・庭があること(建物を出たらそのまま道路、はNG)
- モニター付きインターホン
- 駐車場付き
- 大型スーパーが徒歩圏内
日本なら当たり前のような条件も多いと思う。
が、ここイタリアヴェルシリア地方の田舎町ではこんな条件を満たす家は存在すらしないということを身を以て知る。
最適化した希望条件(5個)
そしてイタリアの住宅事情を把握した私達が、現実を鑑みて希望条件を最適化したところ以下となった。
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- 旧市街から徒歩圏内
- スーパーが徒歩圏内
- エレベーター付き
- 2LDK以上
- 2階以上
雨風を凌げ、自力で食料を到達できて最低限の命の保証があればもうそれでいいwww
家具付きを諦めたことで見つかった好条件の家
しかし、意外にも初めに挙げていた条件の中で一番のネックになっていたのは「家具付き」だったようだ。
これを条件から除いたところ、すぐに悪くない物件が見つかったと夫から連絡が来た。
不動産屋に紹介されたサイト掲載前の物件
その物件は未だサイトに掲載されていない新しい案件だったようだ。
前回ヒュッテのような家の契約を仲介してくれた不動産屋が本契約当日のドタキャンになったことを申し訳なく思い、優先的に夫に紹介してくれたのだ。
意外にもかなり好条件な物件
今回紹介されたその物件は、旧市街もスーパーも徒歩圏内という正に理想の立地にあった。
広い3LDKで、この辺りにしては窓やベランダが大きく景色も開けていて素晴らしかった。
建物は古くて残念な外観だし、駐車場も無いし洗濯機が外置きという難点はあったものの、これまで見て来た物件を思い出すと条件的には一番良い物件だった。
ついにヴェルシリアで家を借りる!
これ以上の物件はきっともう二度と見つからない!と判断した私達。
夫はすぐさま内見を申し込み、物件のオーナーにも挨拶をした。
内見とオーナー夫婦への挨拶
オーナーは品の良い老夫婦で教養がある方々というのは一目で分かったらしい。
夫が賃貸申込前に南伊出身であることを告げると、奥様は
「私の母も南イタリアの出身だったのよ」
と言っていたらしいので、南伊出身者への差別意識を心配する必要は無さそうだ。
またラテン語の教師をしている奥様は親日家で、日本に興味があるらしい。
さらに少しではあるが英語も話せるということで、私としては非常に心強い!
そしてついに本契約へ!
理想的な立地でオーナー夫妻も良い人そう。
これまでドタキャンされた2軒よりもずっと条件の良い物件だったので、これ以上の物件はもう見つからないよ!
というわけで私達は速攻で契約を申し込んだ。
向こうもすぐに借り手が欲しかったようで、その後の契約もとてもスムーズに進んだようだ。
こうして、2019年3月末、半年以上苦戦した家探しの末、ようやく無事にイタリアの住処を確保することが出来たのであった。
そして2019年5月半ば、先に移住していた夫に連れられ、私は晴れてヴェルシリアへ移住して来た。
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この後、具体的な住み心地については「イタリア住宅事情」に書いています。↓
