ようやくピサに住み心地の良さそうな家を見つけるも、契約直前に家が売却されてしまったことを知らされた私達。
学生寮ばかりのピサは諦め、またエリア探しを始めた。
前回の話はこちら↓

トスカーナ州ヴェルシリア地方。イタリアのLA(ロサンゼルス)!
夫は、通勤圏内で私が気に入るような国際色豊かな街はあとはジェノヴァぐらいしか無いと言い出し、ジェノヴァで家を探し始めた。
が、私は昨年の下見での苦い経験からリグーリア州は自分に向かないと思い始めていた。
なので自分に合いそうな雰囲気の街を求めて夜な夜なGoogleマップの衛生画像で夫の通勤圏内を舐め回すように見ていった。
ここはどこ!?Google散歩で見つけたサンタモニカのような広大なビーチ
衛星画像で空中散歩をし、気になった場所はストリートビューでヴァーチャル散歩をした。
するとある日。
ここはLAのサンタモニカかと目を疑うような綺麗な場所を見つけた。
そこは、トスカーナ州の海沿い。
広々とした車道。
真っ直ぐ続く椰子の木が植わった海辺の遊歩道。
どこまでも続く広い砂浜。
整備された街道と手入れが行き届いた美しい建物が並ぶ街並み。
…これまでのイタリアの街のイメージと全然違う!
ここはどこ!?
早速夫に打診してみた。
イタリア屈指のビーチリゾートエリア、ヴェルシリア
私が偶然見つけたそこは、トスカーナ州の有名なビーチリゾートエリア、ヴェルシリアというエリアだった。
特に私がgoogle散歩で見た街は、ヴェルシリアの中でも富裕層がバカンスで滞在することで有名な街、フォルテ・デイ・マルミという街だった。
夫も「イタリアにこんな街があったとは知らなかった。」と驚く。
私達は2人とも綺麗な街並みを気に入り、早速ヴェルシリア地方で家探しを再スタートすることになった。
※フォルテ・デイ・マルミについての記事はこちら↓

再びドタキャンされる本契約
海と山に囲まれたトスカーナのヴェルシリア地方。
良さそうな家はすぐに見つかった。
スイスのヒュッテのような可愛らしい家
最初に見つけた家は、少しスイスの家を彷彿とさせる三角屋根のヒュッテという感じの可愛らしい家だった。
1つの棟に全6戸ある内の一部屋で、家の中はリフォームされ、キッチンにはディッシュウォッシャーが備わっていた。
私も夫も、この時は可愛らしい外観と内装を一目見て気に入った。
善は急げと、夫は早速家の下見に向かった。
内見からの賃貸契約手続き
オーナーは30代後半くらいの男性だったらしい。
結婚を期に妻の家に移住するため、この家を貸したいそうだ。
とても気さくで良い人だったようだ。
夫はすぐに賃貸申込みをし、再び必要書類の準備にかかった。
そして再び本契約の日にちも決まった。
契約日の前日は私もどんでん返しが無いかとドキドキしていたが、無事に何事も無く当日を迎えた。
本契約当日のまさかの貸主のドタキャン
しかし契約当日。
またもや夫から連絡が入った。
「またダメになった。。」
またか。。
今度は何だと思ってみれば、
「急遽オーナーの叔父が離婚して、叔父に貸すことになったらしい。」
また胡散臭い理由だった。。
前回のピサの家の件といい、本契約直前に断られるケースが続きその理由も胡散臭いことから、私は何かがおかしいと思い始めた。
阻害要因はイタリアに根強く残る差別意識?
両オーナーは、共に家を見学した際には歓迎モードだった。
そして賃貸申込みも快く受け入れた。
態度が変わったのは必要書類の提出後だ。
収入・勤務先証明についてはイタリアの平均からしても申し分ないはずだ。
…とすれば、問題は何か?
そんな時にふと、Twitter上で北イタリア人による南イタリア人の差別の話題が目に入った。
現に家賃を滞納する南イタリア人も多いことから、南イタリア人には家を貸さないと言っているオーナーまでいるそう。
私の夫は南イタリア出身だ。
そして妻の私は得体の知れない東洋人。
この二つの組み合わせを見て急に態度を豹変させたのではないかと思い始めたのだ。
…だとすればもはや誰も私達に家を貸してくれないのではないか?
私はしばし、絶望的な気分になった。
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