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【海外移住】イタリアで家探し2| イタリアの賃貸契約事情と問題

イタリアで家探し2_イタリア賃貸問題 海外移住
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イタリアの賃貸契約事情

イタリアの賃貸契約の流れ

まず初めに、イタリアでの賃貸契約の仕方について。
※あくまで私達のケースなので、これがイタリアの標準かどうかは不明です。

イタリアでは日本と異なり、借主と貸主が対面で賃貸契約を交わす。
その流れとしては、

  1. 住宅を見学(不動産会社ではなく、オーナーが直に案内)
  2. 賃貸申込み
  3. 収入や勤務先証明などの必要書類を、不動産会社等を介してオーナーへ提出
  4. オーナーが直に必要書類を確認(不動産会社では審査などは行わない)←ここがポイント
  5. オーナーがOKすると、本契約の日程が決定
  6. オーナーと借主は対面で賃貸契約書にサイン

ざっとこんな流れになる。

不動産会社による審査も保証人制度も無いイタリア

日本で住宅を借りる場合、大抵はオーナーと直に顔を合わせる機会などもなく、書類審査から本契約まで不動産会社が全て進めてくれる。

ある意味、部屋を借りるための条件は明確で、その一定の条件の元、借主達は公平に審査される。
近年では、まともな不動産会社であれば出身地などの不当な理由でオーナーが借主を拒否することも原則禁止されている。(もちろん、阻止し切れている訳ではないが…)

が、イタリアの場合、不動産会社はそういった手続きは一切噛まない。
不動産仲介業者の仕事は本当に仲介のみである。
そして借主・オーナー双方それぞれから一ヶ月分の家賃分の紹介料を徴収するのだから、日本の不動産会社より大分良い商売だ。

という訳で、貸すか否かについての明確な基準は無く、言ってみればオーナーの好き嫌いで決められてしまう。

イタリアのオーナー達が家を貸し渋る理由

好き嫌いで借り手を判断して一向に借り手がつかなければ、オーナーも困るのでは、と思うだろう。

しかし借りてくれれば誰でも良いという訳にはいかない理由がある。

現状、イタリアでは借主が家賃を滞納し、オーナーが頭を抱えるケースが多発しているという。

一度賃貸契約を結んでしまうと、例え家賃が滞納されても、オーナー側は借主をそう簡単には追い出すことが出来なくなってしまうらしい。

不動産会社もそこまでは介入してくれない。
日本のような一定の審査基準に基づいて審査をしてくれるような第三者機関も無い以上、オーナー達もまた、自分で自分の身を守るしか無いようだ。

こうした事情により、オーナー達は賃貸契約には非常に慎重にならざるを得ない。

第三者機関がほぼ機能していないので、借主・オーナーの双方共に個人での戦いの世界なのだ。

このような複雑な事情のおかげで、私達はこの後、えらい目に遭わされることになる。。

ピサの家、本契約直前のお断り。その理由に唖然!

前回のお話はコチラ↓

【海外移住】イタリアで家探し1 | 東京とイタリア地方都市の大き過ぎたギャップ
イタリアで家探し①東京とイタリア地方都市の大き過ぎたギャップ イタリアにだってLAのような素敵な海辺の街がある? ようやく移住の決意ができた所で、イタリアでの家探しを開始。 まずは夫の通勤圏内のエリアから、候補の街を絞った。 私...

斜塔で有名な観光地、ピサに住むことに決め、さらに素敵な家も見つけてようやくイタリアに移住する決心がついた私。

2019年1月、私はいよいよ会社に退職届を出して移住に備えようとしていた。

一方の夫は仕事の傍で不動産会社を介して賃貸契約を進めてくれていた。
賃貸申込みの手続きのために、職場から片道2時間かかるピサまで何度も足を運んでくれた。

そして全ての申込書類が受理され、本契約の日付が確定した矢先。

本契約の前日に夫から短いメッセージが入った。

「ピサの家、ダメになった」

…え、何故!?

夫も不動産会社から一報が入っただけで詳しいことは分からないという。

とにかく仕事が終わった後、直接ピサにある不動産屋へ向かって詳しい話を聞きに行くということだった。

書類の準備や手続きのためにピサまでの往復4時間、何度も足を運んだ夫の労力。
それがこんな直前になってダメになったなど、相当な理由がない限り納得いかない。

しかしその夜、夫から聞いた理由はとんでもないものだった。

あの家、売れてしまったらしい。

…は?

つまり、あのオーナーは賃貸サイトに掲載すると同時にあの家を売りにも出していたようだ。

それならそうと、何故賃貸申込みの際に「この家は売れる可能性もある」と言ってくれなかったのか!?

こちらの足労をゴミくらいにしか思っていないのか?

実際には私自身は東京にいたので何もしていなかった訳だが、先方のナメた対応に憤りを感じた。

スマホの向こうで怒りに震える私に対し、夫はこう続けた。

「ただ、今は買主の審査中みたいで、もしその買主が条件を満たさなかった場合は貸しても良いと言っているらしいけど、どうする?」

いや、ふざけるなと。

私は即答した。

「いや、もういいよ、そんなオーナーから借りたくない。他の家を探そう!」

そんなオーナーだと、例え住み始めた後にでも突然「売れたから速攻出て行ってくれ」などとも言い出しかねない。

ある意味借りる前に本性が分かって良かったと今では思う。

再び街探しへ逆戻り

ピサでの家探しの限界

その後、夫と私で手分けしてピサの他の家を探したが、やはり学生寮のような家ばかりでファミリー用の物件は見当たらなかった。

やはりあの家が奇跡だったのかもしれない。

私達はピサ以外の居住地を探すことにした。

Googleマップの空中散歩で見つけた、理想の街

夫は、通勤圏内で私が気に入るような国際色豊かな街は、あとはジェノヴァぐらいしか無いと言い出し、ジェノヴァで家を探し始めた。

が、私は昨年の下見での苦い経験から、リグーリア州は自分に向かないとうっすら分かっていたので、自分で街探しを始めた。

こうして、夜な夜なGoogleマップで夫の通勤圏内にある街を片っ端から調べて行った。

衛星画像で空中散歩をし、気になった場所はストリートビューでヴァーチャル散歩をした。

するとある日。

ここはLAのサンタモニカかと目を疑うような綺麗な場所を見つけた。

そこは、トスカーナ州の海沿い。

広々とした車道。
真っ直ぐどこまでも続く椰子の木が植わった海辺の散歩道。
広い砂浜。
整備された街道と手入れが行き届いた美しい建物が並ぶ街並み。

ここ、ええやん!!!

という訳で早速夫に打診。

夫も「え、イタリアにこんな街があったんだ!?知らなかった。」と驚いていたが、綺麗な街並みを気に入り、そこで家探しをすることに同意した。

早速この周辺のエリアで家探しを再スタートすることに。

お前もか!再び有り得ない理由で本契約のドタキャン

海と山に囲まれたトスカーナの街。

良さそうな家はすぐに見つかった。

山側にある、少しスイスの家を彷彿とさせる三角屋根の可愛らしい家だった。

一棟に全6戸ある内の一部屋で、家の中はリフォームされ、私は特にディッシュウォッシャー付きの新しいキッチンが気に入った。

善は急げと、夫は早速家の下見に向かった。

オーナーは30代後半くらいの男性だったらしい。
結婚を期に妻の家に移住するため、この家を貸したいそうだ。
とても気さくで良い人だったようだ。

夫はすぐに賃貸申込みをし、再び必要書類の準備にかかった。

そして再び本契約の日取りも決まった。

契約日の前日は私もどんでん返しが無いかとドキドキしていたが、無事に何事も無く当日を迎えた。

…しかし契約当日。

またもや夫から連絡が入った。

「またダメになった。。」

またか。。

今度は何だと思ってみれば、

急遽オーナーの叔父が離婚して、叔父に貸すことになったらしい。

また理解不能な理由だった。。

前回のピサの家の件といい、本契約直前に断られるケースが続き、その理由も胡散臭いことから、私は何かがおかしいと思い始めた。

イタリアに根強く残る差別意識

両オーナー共に、家を見学した際には歓迎モードだった。

そして賃貸申込みも快く受け入れた。

態度が変わったのは必要書類の提出後だ。

収入・勤務先証明についてはイタリアの平均からしても申し分ないものだと言える。

…とすれば、問題は何か?

そんな時にふと、Twitter上で北イタリア人による南イタリア人の差別の話題が目に入った。

北イタリア人は南イタリア人をバカする傾向があるそうだ。

また、現に家賃を滞納する南イタリア人も多いことから、南イタリア人には家を貸さないと言っているオーナーまでいるそう。

私の夫は南イタリア出身だ。

そして妻の私は得体の知れない東洋人。

この二つの組み合わせを見て、急に態度を豹変させたのではないかと思い始めたのだ。

…だとすれば、誰も私達に家を貸してくれないのではないか?

私はしばし、絶望的な気分に駆られた。。(続く)

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