久しぶりの更新です。
ぼちぼち育児のペースにも慣れて来た中で世界中で再びコロナウィルスの感染者が爆発的に増え、イタリアも再び外出規制が厳しくなりました。
私が住むトスカーナ州は11/15から感染リスクが最も高いとされるレッドゾーンに色分けされ、バールやレストランなどの飲食店は店内での飲食が全て禁止になりました。
そんな中、ささやかな楽しみは街のバールやパスティッチェリアのテイクアウト。
今回はイタリアの甘くて優雅な日曜午後の習慣についてご紹介します。
パスティッチーニ・ミニョン(Pasticcini mignon)とは?
“パスティッチーニ・ミニョン(Pasticcini mignon)“とは、イタリア語で「小さなお菓子」という意味。
イタリアのバールやお菓子屋さん(パスティッチェリア)へ入ってみると、カラフルな小さなお菓子が宝石のように輝いてズラリと並んでいるのが目に入ってくるだろう。
あまりにも綺麗なので、どれか一つ試してみたくなってしまう。
これらの小さなお菓子を総称してパスティッチーニ・ミニョンと呼ぶようだ。
一つ一つが小さいので色々な味をお試しできるのが嬉しい。
イタリアでは、自宅にゲストを招く時やどこかの家にお呼ばれした時にこのパスティッチーニ・ミニョンの詰め合わせが大活躍するという。
パスティッチーニ・ミニョンの主な種類
パスティッチーニ・ミニョンにはどのようなお菓子があるのだろうか。
イタリア各地それぞれのパスティッチーニがあるだろうし全てを挙げるのは難しいので、ここでは私の地元のパスティッチェリアで大体いつも見かける主なお菓子を紹介する。
- bigne(ビニエ):イタリアのプチシュークリーム
- babà(ババ):ラム酒が染み込んだ焼き菓子(ナポリの代表的なお菓子)
- カンノーロ:サクサクの筒状のパイ生地の中にマスカルポーネクリームが入ったお菓子(シチリアの代表的なお菓子)
- マカロン
- ミニエクレア
- アーモンドケーキ
などなど、挙げきれない。
これだけ眺めてみても分かるように、イタリア各地の代表的なお菓子を一口サイズで味わえるのがパスティッチーニ・ミニョンの魅力だ。
シチリアのお菓子、カンノーロについては別の記事でも紹介しているので興味がある場合はどうぞ↓

パスティッチーニ・ミニョンのお値段
パスティッチーニ・ミニョンの一つあたりのお値段はいくらだろうか。
お菓子の種類にもよるが、私の地元では一つが大体1〜1.5€くらいだ。
マカロンについてはもう少しお高めで2〜2.5€くらいする場合もある。
工場ではなく全てそのバールやパスティッチェリアで手作りで作られていることを考えると決して高くない値段だ。
私が住む田舎町でこの価格なので、ミラノや観光地などではもっとお高めだと思われる。
イタリアの日曜の午後のお供、パスティッチーニ・ミニョン
イタリアでは日曜日の午後にこのパスティッチーニ・ミニョンを囲んで家族で団欒を楽しむ習慣があるそうだ。
イギリスのアフタヌーンティーにあたるのかもしれない。
ただ、もちろんバールでカッフェと一緒にパスティッチーニ・ミニョンを頂くこともできるが、イタリア人は日曜日の午後は家で家族と過ごすのが主流だ。
カラフルで美味しいパスティッチーニ・ミニョンを摘まみながら過ごす日曜の午後。想像しただけで優雅だ。
街中に必ずあるバールやパスティッチェリア
イタリアに住んでいて幸せだと思うのは、私が住んでいるような田舎町でさえ何軒ものバールやパスティッチェリアがあることだ。
それも、そこに並ぶコルネットやお菓子は全てそのバールの手作り。工場で量産された物は一つも無い。
日本だと表参道あたりにでも繰り出さないと中々お目にかかれないようなオシャレでクオリティの高いお菓子達に、近所の散歩道で出会えてしまう。
トスカーナ週はレッドゾーンだが健康のための外出は許されているため、天気が良い日は夫と一緒にベビーカーを引いて近所の散歩に繰り出している。
その散歩道上に美味しそうなバールやパスティッチェリアが何軒もあるので、覗いて帰るのが最近の楽しみなのだ。
“bigne(ビニエ)”を楽しむ日曜の午後
先週の日曜の朝、散歩がてらに朝食のコルネットを買いに立ち寄ったパスティッチェリアで何とも可愛らしいイタリアのプチシューbigne(ビニエ)が並んでいた。
これはもう全部食べてみたいということで、一種類ずつ買って帰り夫と一緒にプチ贅沢なティータイムを楽しんだ。
店によって大分クオリティが違うが、このお店のシュークリームはデパ地下に出店したら人気店になりそうなくらい美味しかった!
中のクリームは、カスタードはもちろん、アーモンドクリームやピスタチオクリームなどもあり、一つ一つ味が異なっていて楽しめる。
イタリアンドルチェは下手をすると舌が溶けそうなほど激甘なこともしばしばあるが、このパスティッチェリアのbigne(ビニエ)は日本人には丁度良い、優しい甘さ。
こんな感じで、ロックダウン下でもパスティッチーニ・ミニョンのおかげで幸せな気分で過ごせた日曜の午後だった。
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