2月に入り、今年もイタリアにカーニバルの季節がやって来た。
しかし残念ながら、今年2021年はコロナ禍によりヴェネチア・ヴィアレッジョの二大カーニバルの開催は見送り。
(ヴィアレッジョのカーニバルについては夏に延期との噂がある)
私は昨年初めてヴィアレッジョのカーニバルを訪れたが、あの時の大興奮を思い出すと何とも寂しい気持ちになる。
※昨年(2020年)のヴィアレッジョのカーニバルの様子はこちら↓

そんな中でも街中やスーパーの店頭にはイタリアの伝統的なカーニバルのお菓子がズラリと並ぶ。
せめてお菓子だけでもカーニバル気分を味わおうと、スーパーに特設されたカーニバルの手作り菓子コーナーに並んだお菓子達を片っ端から試してみることにした。
キァッケレ(Chiacchiere)
まず、イタリアのカーニバルのお菓子といえばこのChiacchiere(キァッケレ)。
イタリア全土で食べられるようだが、その呼び名は地域によって異なるようだ。
私が住むここトスカーナ州では cenci(チェンチ)と呼ぶらしい。ちなみにローマでは frappe(フラッペ)。その他も覚えきれないほど呼び名がある。
伝統的な製法では、小麦粉・バター・卵・砂糖で練った生地を薄く伸ばしてラードで揚げ、粉砂糖や蜂蜜を絡める。
まさにカロリー大爆発の危険な食べ物だが、最近では油で揚げずにオーブンでサクサクに焼いたものがあり、我が家ではこれがお気に入りである。
↑こんな感じで切手のような形をしている。
このオーブン版キァッケレ、揚げていないものだから軽くてパクパクいけてしまうのである。
素朴な味で、日本でいうとノンフライかりんとうといった感じだ。
カーニバル期には我が家の休日のお茶菓子に毎週登場している。
スーパーで見かけたら是非一度試してみてはいかがだろうか。
カスタニョーレ(Castagnole)
カスタニョーレ(castagnole)は、その名の通り栗(castagna:カスターニャ)の形を模した一口サイズの揚げドーナツ。
スーパーの手作り菓子コーナーで鮮やかな黄色のお菓子が目に留まり、何だろうと見てみたら、リモンチェッロのカスタニョーレだった。
色が鮮やか過ぎたのでさぞかし味もパンチが効いているのだろうと思いきや…意外と優しい素朴な味だった。
これもノンフライのようで、揚げドーナツというよりもホロホロしたソフトクッキーという感じ。
リモンチェッロの香りもほのかにする程度で、とても美味しかった。
マスク型のクッキー(Biscotti maschere carnevale)
可愛くてつい買ってしまったのが、ベネチアのカーニバルでお馴染みのマスクの形をしたクッキー、ビスコッティ・マスケレ・カルニヴァーレ(Biscotti maschere carnevale)。
いかにも手作りという感じの、どっしりとした食べ応えのあるクッキーで私好みだったりするw
間にはバニラクリームが挟まっている。
カロリーが恐ろしいが、これも美味しかった!
ロッココ(Roccoco)
ロッココ(Roccoco)はカーニバルのお菓子ではなく、ナポリでクリスマスに食べられているお菓子のようだが、何故かカーニバルの特設コーナーに置いてあったので買ってみた。
↑こんな感じのドーナツの形をした、スパイスの効いたアーモンドクッキーなのだが…
恐ろしく硬い…( ゚д゚)
歯の丈夫さにはちょっと自信のある私でも、前歯で齧るのは無理だった。
奥歯で何度がガシガシやってようやくガギンッと割れたかと思えばその衝撃がギーンと奥歯から耳に響く…それくらい硬いw
何でもイタリアで最も硬いお菓子という話もあるとか…
一旦噛み砕いてしまえばとても美味しいのだが、通常はシャンパンやカプチーノなどに浸して食べるのだそう。
歯の悪い方は絶対そのまま食べない方が良い。
フリッテッレ(Frittelle)
最後に。
これは残念ながらスーパーでは買えないのだが、イタリアのカーニバルの伝統的なお菓子として外せないフリッテッレ(Frittelle)についても紹介しておく。
中にクリームの入ったドーナツで、ヴェネツィアのカーニバルではカーニバルの時期に欠かせないお菓子。
ヴェネツィアと並ぶイタリアの二大カーニバル、ヴィアレッジョのカーニバルでもフリッテッレのフードトラックがズラリと並ぶ。
↑ヴィアレッジョの大通りに出店を広げる大人気のフリッテッレのフードトラック。
カーニバルに赴かなくとも、カーニバルの時期にフリッテッレを出す街中のバールも多いようだ。
もしカーニバルの時期にイタリアに来る機会があったなら、是非揚げたてのフリッテッレを買ってハフハフしてみてはいかがだろうか。
まとめ
今回の記事ではイタリアのカーニバルの時期に食べられる伝統的なお菓子と、食べてみた私の感想をまとめてみた。
どれもカロリー大爆発&激甘なイメージだったが、意外とそうでもなく、素朴で美味しい物が多かった。
もし2月にイタリアを訪れることがあれば、お土産にこれらの期間限定のお菓子を買って配ると喜ばれること間違いなしだろう!
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