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妊娠39週の現在
妊娠39週へ突入した私。
Twitterで繋がっている同じ週数の妊婦さん達から先週先々週と出産報告が届く中、私のお腹の中の人は未だ出てくる様子は無い。
最近は生理痛のような症状やお腹の張りが頻繁に出てくるようになったので、一応近い内にチェックアウトするつもりはあるようなのだがw
先週の金曜日にはかかりつけのプライベートのクリニックで胎児の健康状態を調べるNST(ノンストレステスト)を受けてきた。
結果、胎児はいたって健康!
しかし先生の話では
「未だ出て来たくないみたい。少なくともあと10日は出てこないよ!」
とのこと。
予定日が2週間早まりそうと言われていたものの、やはり当初の予定通り6月中旬〜下旬になりそうだ。
もうしばらくはお腹に別の生き物が入っている感覚を楽しもうと思う。
出産シーンの動画を観てイメージトレーニング
少し出産への猶予ができたところで、友人から「出産時のイメージトレーニングをしておくと良いよ!」と勧められたのでYouTubeで動画を探してみることに。
日本の出産シーン
まずは日本の動画から。
↓この動画は破水→陣痛前に入院→陣痛→出産という流れ。終始安心して見ることができた。
分娩スタイルも私が正にイメージしていた通り。
立ち会い出産の旦那さんは妊婦さんの枕元に立ち、生々しい部分は布を被せて見えないよう配慮されている。
両足にも、冷えないように紙製のレッグウォーマーを被せてくれるようだ。
誕生した赤ちゃんは綺麗に拭ってもらい、おくるみに巻いてママの元に届けられる。
とても微笑ましい。
私が抱いていた出産イメージにピッタリだったので、容易にイメージトレーニングができた。
念の為、もう一本観ておくことに。
↓こちらも陣痛→入院→出産という一般的な流れ。こちらの妊婦さんはさらに落ち着いていて凄い!
※こちらは赤ちゃんが出てくる所が見えるので、苦手な方はご遠慮下さい。
こちらも同じく、旦那さんは枕元に立ち、下半身には布を被せて枕元の方からは見えないように配慮されている。
取り上げられた赤ちゃんは、予めお母さんのお腹の上に用意されていた布の上に乗せられ、丁寧に拭われてお母さんと対面。
というわけで、どちらのケースも生々しい光景ができるだけ見えないように配慮されている。
実に日本らしい、安心できる対応だ。
イタリアの出産シーン
続いてイタリアの出産動画。
陣痛→入院→出産の流れはイタリアも同じようで。
妊婦さんが陣痛と戦う間、妻に寄り添って甲斐甲斐しくマッサージをして助ける旦那さんの姿に胸が熱くなる。
そしていざ分娩台へ!
…て。
え?
えぇえええええ!!!???
か、下半身、丸見せ…????
カエルのように仰向け大股開きで…枕元に立ってる旦那さんからもこれは丸見えなのでは!?
私、絶句。。
さらに。
取り上げられたベビーは、拭われることもなく羊水まみれ、血まみれのまま妊婦さんの胸元にべしょっと置かれる。
あまりの衝撃に、私はしばらくスクリーンの前で固まってしまった。。
夫の前での下半身丸出しのあられもないポーズ…
血まみれのままの胎児を拭いもせずに胸にぐしゃっと置く…
ショックで泣きたくなってきた。
いや、このケースが特別なのかもしれないと、気を取り直して他の動画も観てみることに。
こちらは途中で硬膜外麻酔を入れているようなので、無痛分娩のケースと思われる。
分娩スタイルは…やはり先に挙げた動画と同じようだ。
仰向け下半身丸出しスタイル。
旦那さんからも丸見え…だよね。。
↓最後は旦那さんに足を持ってもらい、仰向けウンチングスタイル。
もうこれは完全に排便する時の格好ではないですか…
やはりこの丸出し仰向けのカエルポーズがイタリアでは一般的なようだ。
あまり迷うことなくイタリアでの出産を決めたものの、この衝撃的な分娩スタイルを見た瞬間、今更になって激しく後悔をし始めた私。
イタリア語が分からないので夫の立会いは必須だが、夫の前では死んでもこんな姿を曝け出したくない…
もう半ベソ状態である。
なるべく「見せない」配慮をする日本と「見せる」配慮をするイタリア
この戸惑いをどこにぶつけて良いのやら…
とりあえず私は錯乱状態のまま、夫に動画を見せに行く。
私「日本はこれだけ見せないように配慮・工夫がなされているのに、イタリアの分娩はこんな丸出し!こんな状況じゃとてもじゃないけど出産に集中できない!産む前に恥ずかしくて死ぬわ!」
これに対し夫は、「自分んでタオルか何か持って行けば良いんじゃない?」と言いつつ、かかりつけの産婦人科の先生に電話で相談してくれた。
すると、先生からの返答は
「イタリアの妊婦達はむしろ隠したくないという人が多いんだよ。もし抵抗を感じるならバスタオルを持って行けばいいよ!」
とのことだった。
隠したくない…?
つまり、赤ちゃんが自分の中から出てくる瞬間を目に留めておきたいという妊婦さんが多いようなのだ。
なんと…この衝撃的な丸出しスタイルはイタリア人妊婦達の希望だったとは!
さらに、この件についてTwitterで嘆いた所、イタリアで出産を経験した日本人の先輩ママの中に、
「分娩台だといきみづらいので、立って産み落とすスタイルだったけど、その際に胎児が出てくる所を見られるよう、真下に鏡を置かれた」
という話も。
これで私は悟った。
この下半身丸出し仰向けウンチングスタイルは、自分の体内から胎児が出てくるのを一番見やすいポーズなのだ。
配慮が全く無いのではなく、イタリアの妊婦の声を反映し、むしろ見せる配慮をしているのだと。
日本と妊婦のニーズが真逆なのだ。
これはもう分娩時になるべく見えないように隠してくれと頼むしかないだろう。
かかりつけの先生に言われた通り、入院バッグには大きいビーチタオルと、取り上げたての羊水&血まみれの胎児をぐしゃっと乗せられた時のために胸元用のタオルも追加することにした。
日本のように「バースプラン」などで希望の分娩スタイルを事前に打ち合わせるような機会も無さそうなので、とにかく自分でこのバスタオルを剥ぎ取られないように戦うしかない!
そんな余裕があるかは不明だけど…。
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