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イタリア家探し

イタリアで家探し5 – 中心部(旧市街)のマンションか郊外の一軒家か?メリット・デメリットの比較

イタリア家探し5-旧市街のマンションか郊外の一軒家か イタリア家探し

たて続けに2回も本契約の日になってオーナーからドタキャンを受けてしまった私達。

家探しは困難を極めたが、契約がダメになったおかげで少し家選びに冷静になることができた。

↓前回のお話はこちら

イタリアで家探し4 - トスカーナ州の海辺、ヴェルシリア。ついに見つけた理想郷!
ようやくピサに住み心地の良さそうな家を見つけるも、契約直前に家が売却されてしまったことを知らされた私達。 学生寮ばかりのピサは諦め、またエリア探しを始めた。 前回の話はこちら↓ トスカーナ州ヴェルシリア地方。イ...

 

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郊外は車が必須だが運転難易度が高く、中心部は車が使えない

街中の道路

ドタキャンされた家の周囲を改めてgoogleストリートビューで眺めてみると、家に至るまでの道は狭く、車同士がスレスレですれ違えるかというほどだった。

さらに山に近いためグネグネの細い山道。

街の中心の旧市街から随分距離があるため、日常生活に車は必須だったが運転難易度が高かった。

毎日この車2台がすれ違えるかどうかというくらい細い山道を運転する気にはなれない。。

なのでこの道路事情を知った時、私は契約ドタキャンされて良かったと内心ホッとしたのである。

逆に街の中心部である旧市街に住めば車が要らない生活となる代わりに家は狭くなる。

しかし旧市街は車両侵入禁止のため、今度は車を乗り入れられないので雨の日などでも車を家の前に着けたりすることができなくなってしまう。

街の中心部(旧市街)に住むか郊外に住むかで全く異なるライフスタイルになりそうだ。

 

イタリアの旧市街での暮らしのメリット・デメリット

トスカーナ州の旧市街

 

イタリアの街で「中心地」といえば、ほぼイコールで歴史的建造物が建ち並ぶ旧市街のことを差す。

まずは歴史的建造物が建ち並ぶこの旧市街での暮らしについてメリット・デメリットを考えてみる。

 

イタリアの旧市街は金持ちに人気のエリア

旧市街の中には車が入り込めないので、車を気にせずにのんびりと街歩きを楽しむことができる。

さらに旧市街の中いにいくつかある広場に面してバールが並んでいるので、テラス席でのんびりとコーヒーを楽しむこともできる。

この旧市街に建ち並ぶ歴史的建造物群は大変人気で、小さな町でも億単位の値がつく物件もあるそうだ。

しかしメンテナンスにもかなりのコストがかかる。

そのため持ち主がいないか、持ち主が補習費用を払う金銭的な余裕が無い場合、壁が剥がれ落ちて黒ずみ、廃墟のような外観になっていることもしばしば。

それでもイタリア人の金持ちは、そんな古めかしい建物の内装を驚くほど綺麗にリフォームして住むことを好むそうだ。

私は住宅は築浅であればあるほど良く機能性を重視する主義なので、この点はかなり理解し難い文化だったりする。

 

イタリアの旧市街に住むメリット・デメリット

夫も例に漏れず、初めは旧市街の家が良いと言っていた。

彼が主張するメリットは以下の通り。

旧市街(マンション)に住むメリット

    • 人通りが多いので安全
    • 買い物や郵便局など、必要な用事はほぼ徒歩で済ませる事ができる
    • 気軽に食事に出かけられる
    • 近所に友人や知り合いを作り易い

一方で私が懸念していたデメリットは以下。

旧市街(マンション)に住むデメリット

    • 車が入り込めない→まとめ買いをした際や旅行などで大きな荷物がある時に不便
    • エレベーターが無い家が多い→同上
    • 建物が古い→排水設備が心配
    • 夜間の騒音→旧市街には人が集まるので、夜間まで騒音に悩まされる可能性
    • 広さの割に価格が高い。
    • 間取りが使いづらい
    • 内装は綺麗でも外装は廃墟

 

特に最後の外装について。

イタリアでは、日本のようなマンションの管理組合のようなものはなく、補習工事は全戸の居住者の同意が無ければ出来ないらしい。

一人でも補習工事に反対する居住者がいれば補習工事が出来ないのだ。

イタリアで外壁がボロボロになったアパートをよく見かけるのにはそんな理由もあるようだ。

 

イタリアの郊外での暮らしのメリット・デメリット

ヴァルドルチャ

 

私にとっては旧市街への利便性よりも大型スーパーが近い方が大事だった。

なので旧市街から少し離れた大型スーパーに近い郊外の家も検討することにした。

 

郊外に建つ新築アパートは危険?

郊外に行けば、それなりに築浅の物件も見つかる。

しかし、どれも安っぽいというか…どうもちゃっちく見えてしまった。

一体どのような施工業者が建てたのかと気になるが、賃貸サイトには建設会社の名前や建築方式、耐震情報といった情報は全く掲載されていなかった。

夫に聞いても「新築アパートは信用出来ない」と言うだけである。

そもそも数百年の歴史を持つような建物も数多く市場に出回っている以上、施工業者を確認するという文化が無いのかもしれない。

一見綺麗に見える築浅のアパートは裏でどのような手抜き工事がされているか知りようもない。

大手の建設会社なら安心できるかと言えば、崩落したジェノヴァの橋の事件を思い出す限りではそうとも言えないらしい。

そういうわけで、新築物件は手抜きや違法工事などの可能性が否定できず、夫としては避けたいようだ。

そもそもイタリアで新築物件といえば歴史的建造物と異なり経年により価値を失っていくので投資価値としてはイマイチのようだ。

という理由から、郊外を選ぶとすると選択肢は戸建て一択になりそうだ。

 

郊外の戸建てに住むメリット・デメリット

イタリアで郊外の戸建てに住むメリット・デメリットを挙げてみる。

郊外(戸建て)に住むメリット

    • 車が使い易い
    • 広い
    • 近所の騒音などのトラブルに巻き込まれる事が無い
    • 外装工事やリニューアルなど、自分の一存で決められる
    • 庭があるから子供を遊ばせられる。犬も飼える

郊外(戸建て)に住むデメリット

    • 車生活(徒歩ではどこにも行けない)
    • ご近所付き合いがしづらい
    • 田舎町の場合は一軒一軒離れているので人通りが少ない
    • セキュリティが弱い
    • 庭の手入れに手間がかかる
    • 家のメンテナンスなど全て自分で管理しなければならない

といった点が挙げられる。

実際に夫は素敵な戸建てを見つけてくれたのだが、環境的にやや不安だった。

夜間は到底一人では歩けそうもないくらいに人通りが少ない。

付近の道路も歩道が無く、車無しでは生活が出来ないような場所だった。

右も左も分からずにイタリアへ移住する私の初の住処としては難易度が高いということになった。

 

結論:旧市街から徒歩圏内のマンションを探すことに

結局、旧市街での暮らしも郊外での暮らしも、私にとってはどちらも現実的ではなかった。

結論として、旧市街の中ではなく旧市街から少し離れた徒歩圏内のマンションであれば、車が使える上に徒歩でも買い物や食事に行けるし、近所に人が住んでいるから安心だということになった。

ただでさえ物件探しに苦戦している中でそんな都合の良い物件が見つかるのか不明だったが、とにかくエリアを最優先にすることにした。

そして家に対して挙げていた希望条件を根こそぎ落としていくことにした。

(続く。)

 

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