※新型コロナウィルスについては、別途毎日レポートにまとめていますので、イタリアの様子が気になる方は以下の特設カテゴリから2/29(土)からの感染者数の推移をご確認頂けます。↓

※この日(3/10)のイタリアのコロナウィルスレポートは別記事で挙げています↓

イタリア全土封鎖!スーパーでは酵母が売り切れ!
本日はイタリア全土封鎖の1日目。
我が家は折悪く冷蔵庫が空っぽになってしまったのでスーパーへ行きましたが、本日は入場制限がされていました。
昨晩、法令を受けて夜中にスーパーに殺到してごった返すという事態がイタリア各地で起きたのを受け、スーパー側が迅速に対応したのだと思われます。
店の外には列ができていました。客同士も近づかないよう、1メートル以上の距離を取っています。
店内に入るまでしばらく待たされましたが、その代わりに店内はいつもより空いており、快適に買い物ができました。
北イタリアの3州が封鎖になった際、スーパーから小麦粉、パスタ、トイレットペーパー消え失せる事件が起こりましたが、今日は特に棚が空っぽになるような異様な事態は見られませんでした。
小麦粉も、やや品薄になりかけていましたが、まだちゃんと並んでいました。
しかし、その隣にぽっかりと空になったスペースが。
酵母やベーキングパウダーは綺麗さっぱり品切れに!
パンやピザ、ケーキを作るのに必要な酵母やベーキングパウダー。
引きこもるためには小麦粉だけじゃ作れませんもんね…w
たった3gのビール酵母で元種を起こし、半永久的に使い続ける方法
日本ではパンを自分で焼く事など思いつきもしなかった私ですが、イタリアに来て、自分の好みのパンが中々見つからない、などということもあり、モノグサながら自分でパンを焼くようになりましたw
イタリアではビール酵母(Lievito di Birra)が主流のようで、この扱いが中々難しく四苦八苦していたのですが、とある方のクックパッドでビール酵母からの元種の起こし方を見つけ、たった3gのビール酵母で半永久的にパンを作れる方法に出会いました。
上記のクックパッドページを参考に、私が元種を起こした方法を記載します。
(少し分量を変えています)
ビール酵母からパンの元種を起こす方法
ビール酵母の元種の材料
【1回目】
- ビール酵母(ドライ):3g
- 強力粉:100g
- ぬるま湯(25〜35℃):100g
【2回目以降】
- 強力粉:100g
- ぬるま湯(25〜35℃):100g
ビール酵母(ドライ)は、エッセルンガ(Esselunga)ブランドのこちらのLiebito di Birraを使いました。
クックパッドのレシピには「0.6g」と書いてあったのですが、計量器で1g未満を測れなかったことと、あまりに少なすぎても不安だったこともあり、今回は3gで作ってみました。
ビール酵母の元種の育て方
- まず、酵母を育てる瓶を煮沸消毒する
(瓶は500ml以上の大きめな物がお勧めです) - 瓶が冷めたら、ぬるま湯を入れ、そこにビール酵母を溶かす
- 溶けたら強力粉を入れ、よく混ぜる
- ペーパータオルを被せ、2倍に膨らむまで室温で放置(1〜2時間)※放置し過ぎると萎んでしまうので注意
↓ここまででこの状態。
↓1時間後に2倍に膨らみました。
ここで、2度目のぬるま湯&強力粉を投入し、また混ぜる。
↓さらに1時間後にはここまでムクムク膨らみました!
たった3gで!すごいぞビール酵母くん!
私が使った瓶ではここまでで一杯になってしまったので、一旦休ませるために蓋をして冷蔵庫へ。
ビール酵母の元種を使ったパンのレシピ
さて、ここからは育てたビール酵母の元種を使ったパンの作り方です。
私は雑穀パンを焼いてみました。
参考にさせて頂いたのはこちらのサイトです。↓

ビール酵母の雑穀パンの材料
- ビール酵母の元種:140g
- 黒パン用ミックス小麦粉(Miscele di Farine per Pane Nero):100g
- ぬるま湯(30-35℃):75cc
- 砂糖:30g
- 塩:3g
- バター:10g
※ほんのり甘めが好きだったので、砂糖は30g入れましたが、甘みが不要な場合は10gにして下さい。
「黒パン用ミックス小麦粉」はイタリアで売っている、強力粉にひまわりの種や全粒粉などが配合された粉で、強力粉:その他=7:3の割合で混ざっているので、雑穀パンに丁度良い配合になっていてとても便利です!
ビール酵母の雑穀パンの作り方
- ビール酵母の元種は、パンを作る2〜3時間前に冷蔵庫から出して室温に戻しておく。
(使ったら強力粉とぬるま湯の継ぎ足しも忘れずに!) - バターも室温に戻しておく
- ぬるま湯(30℃から35℃)を温めるには、500Wのレンジで10秒から20秒程度。夏場は常温でOK
- ビール酵母の元種、強力粉(雑穀粉)、砂糖、塩を入れ、泡立て器で混ぜ合わせる。
- 3へぬるま湯を入れ、生地がまとまるまで混ぜる。
- まとまってきたら台へ取り出し、手でこねる。
台の上にこすりつけるように、ビヨーンと伸ばして畳んでの繰り返し。(5〜10分) - バターを加えてさらにこねる。薄く伸びるようになるまで。
- 生地をボール状にまとめ、綴じ目を下にしてボールに入れ、ラップをかけて一次発酵。できれば暖かい場所で。室温でもOK。生地が2〜2.5倍の大きさになるまで待つ
→私の場合、ここで4〜5時間かかりました。 - 生地が膨らんだら、中指に強力粉を付けて生地の中心に突き刺してみる。すぐに塞がらなければ一次発酵完了!
- 生地を台の上に取り出し、8等分に分割する。正確に作りたい場合は一つ45g。
(私の場合、一旦棒状にして包丁で切っていきました。)
切った生地を、半分に折り、回転させてまた半分に折り…を5回繰り返すと綺麗に丸くまとまりました。
下手に捏ねると生地を痛めるそうです。 - 生地を間隔を置いて並べ、濡れ布巾をかけ、その上にラップをかけて15分ベンチタイム。
- 生地を丸めなおし、綴じ目を下にしてクッキングペーパーを敷いた天板の上に並べる。濡れ布巾とラップをかけて二次発酵。(オーブンの発酵機能があればそれで)2〜2.5倍の大きさになるまで待つ。
→私は室温で放置したので、ここでまた3〜4時間かかりました。 - 二次発酵が終わったら、上から強力粉(又は雑穀粉)をまぶし、ハサミで深さ1cm、幅3cmの切り込みを入れる
- 200℃に予熱したオーブンで12〜15分焼く。(焼き時間はオーブンによって調整)
↓完成したのがこちら。
↓ふわふわにできました♩
今回はふわふわを目指して作ってみましたが、今後は「もちもち感」をもっと追究したいと思います。
さて、ご紹介した通り、ビール酵母はたった3gで、強力粉を一週間に一度継ぎ足して行けば半永久的に使えますので、元種があれば万が一酵母が売り切れても安心ですね!