安定期と言われる妊娠中期に体重が激増してしまった私ですが、祈るような気持ちで受けた妊娠糖尿病検査(OGTT:ブドウ糖負荷テスト)の結果は無事に正常値でした。
食事制限を行なっていたのは確かですが、やはりたまには少しだけご飯を多めに食べたり、オルゾ(麦コーヒー)に砂糖を微量だけ加えたりしてしまいました。
そんな中で毎日食べるようにしていたのが菊芋です。
私が妊娠闘病病から免れることができたのは菊芋を毎日食べていたおかげと今でも思っており、今回は毎日菊芋を食べられるレシピを紹介したいと思います。
私の妊娠糖尿病検査(OGTT:ブドウ糖負荷テスト)の様子はこちら↓

菊芋(Topinambur:トピナンブール)とは?
菊芋(イタリア語ではTopinambur:トピナンブール)はキク科ヒマワリ属のイモ類です。
イモ類と言ってもデンプンが少ないので食べるとシャキシャキしていてヤーコンとかクワイのような食感に近いです。
見た目はショウガ、食感はヤーコン、香りはゴボウといった感じですかね。
妊婦に嬉しい栄養素の塊!という菊芋ですが、実は味はそこまで感激するほど美味しいものではありません…(あくまで私個人の好みです…!)。
なので、初めてイタリアで菊芋を見つけた時は物珍しさに買ってみましたが、次第に買わなくなってしまったのでした。
でも今回はとある番組を見たことがきっかけで再度菊芋を食べたくなったのです!
菊芋の栄養素。イヌリンとカリウムが豊富!
菊芋には血糖値を下げる作用があると言われるイヌリン、塩分の吸収を抑えてくれるカリウムが豊富に含まれています。
正に妊婦の強い味方と言っても過言ではないでしょう!
血糖値の上昇を抑える効果
菊芋にはイヌリンという水溶性食物繊維が豊富に含まれているそうです。
イヌリンは水に溶けるとゲル状になり、余分な糖質を包み込んで体外に排出してくれます。
この有難いイヌリンが野菜の中で最も多く含まれているのが菊芋なのです。
このことから、菊芋を食事に取り入れることで余分な糖質の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇を防いでくれるのです。
最近では菊芋は天然のインスリンとも言われているそうですね。
高血圧の防止
さらに菊芋にはカリウムも豊富に含まれています。
カリウムには体内の余分な塩分の排出を促す作用があり、血液中の塩分の量が増加することを防ぎ、結果的に血圧の上昇を防いでくれます。
このことから妊娠高血圧症候群を予防する効果も期待できます。

菊芋の美味しい食べ方を知ったきっかけは「命を預かるレストラン」
私が住むトスカーナのスーパーでは割と頻繁にお目にかかれる菊芋ですが、イマイチ美味しくないのであまり買わなくなってしまっていました。
しかし再び食べたいと思ったきっかけが!
それは以前テレビ東京のガイアの夜明けで元麻布にある「命を預かるレストラン」、エピキュールというお店が紹介された時のことです。
エピキュールでは、食物アレルギーはもちろん、糖尿病や心臓病などで食事制限がある人も美味しいフレンチを味わえるよう、顧客に合わせたコースメニューを提供しています。
その中でシェフの藤春氏が糖尿病の顧客に提供していたのが菊芋のスープでした。
それまで土臭いからと敬遠していた菊芋ですが、このシェフが手がけたスープがとっても美味しそうで…!
私も食べてみたくなり、作ってみたというわけです。
このエピキュールが紹介されている番組ページがあるので、興味のある方は覗いてみて下さい。↓

アレンジで色々な食べ方ができる菊芋のポタージュ
菊芋をポタージュにすると大変美味しく食べられることが分かり、週に一度、菊芋のポタージュを作って冷凍保存するようになりました。
菊芋のポタージュのレシピ
※ミキサーまたはブレンダーが必要になります。
<材料> 2〜3杯分
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- 菊芋: 5〜6個
- 玉ねぎ: 1/2個
- 牛乳または豆乳: 200〜300cc
- 粉末コンソメ: 小さじ1弱
- オリーブオイル: 適量
<作り方>
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- 菊芋と玉ねぎは皮を剥いてスライスする。
- フライパンにオリーブオイルを敷き、スライスした菊芋と玉ねぎを火が通るまで弱火でじっくり炒める。
- ひたひたになるくらい水を足し、10分ほど煮込む。
- コンソメと牛乳を加えて混ぜ、グツグツする前に火を止める。
- 4をミキサー(又は)にかけ、滑らかにする。
- 塩胡椒で味を整え、温め直したら出来上がり。
菊芋のポタージュのアレンジ
できたポタージュは冷凍保存が可能です。
ポタージュとして食べるのに飽きたら、少し塩を加えて肉や魚のソースに。
また、パスタに絡めてパスタソースとして食べたりリゾットにしたりしても美味しいです。
このように色々とアレンジできるので、一度ポタージュを作ってしまえば割と飽きずに毎日食べることができました。
菊芋を調理する上で注意したいこと
せっかくの菊芋の栄養を壊してしまわないように、調理する上でいくつか注意しておきたいポイントがあります。
イヌリンは酸性に弱い
菊芋を酸性の状態で加熱すると、せっかくのイヌリンの量が減ってしまうそうです。
なので調理の際には酢やレモン汁といった酸性の調味料は使わない方が良いでしょう。
イヌリンは高温に弱い
イヌリンは160℃で調理すると約20%も減少してしまうようです。
さらに菊芋を200℃で1時間加熱するとイヌリンの含有量はゼロになってしまいます。
ですので、菊芋は高温で長時間加熱する調理法には向いていません。
イヌリンは光を当てると分解されてしまう
菊芋は「イヌリン分解酵素」を持っており、光を当てるとどんどん菊芋の中のイヌリンが分解されて無くなってしまうそうです。
なので、保存時は光の当たらない暗い場所が良いでしょう。
冷蔵庫にスペースがあれば冷蔵庫が一番良いと思います。
妊娠中は生食はお勧めできない
菊芋は生で食べられるため、イヌリンを全く失うことなく全て吸収したい場合は生食が望ましいと言えます。
しかし菊芋は土の中にできる野菜です。
土には大腸菌の他、サイトメガロウィルスやリステリア菌も付着している可能性があり、妊娠中に菊芋を生で食べるのはあまりお勧めできません。
やはりリスクを避けるためには多少イヌリンが減ってしまってでも加熱調理をして食べる方が良いと思います。
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