スポンサーリンク
妊娠・出産

イタリア妊娠生活17 – 妊娠手帳”Libretto di gravidanza”の取得と出産までの検診スケジュール

eyecatch_イタリア妊娠生活17_妊娠手帳の取得と出産予約 妊娠・出産

妊娠35週、出産予定日まで1ヶ月半に迫っていた中でようやくSSN(イタリアの健康保険)に加入することができた私。

しかし病院予約や出産に向けた各種検査など、今後の出産手続きを行うにあたって健康保険証(tessera sanitaria)の他に必要な物があった。

前回の記事はこちら↓

イタリア妊娠生活16 – 【妊娠後期】ついに健康保険証(Tessera Sanitaria)の取得!
コロナ禍で動きが取れなかった私達だが、妊婦検診で「急いで病院予約を」と言われたことで一気に焦り始めた。 しかし病院予約までの道のりはやや遠かった。 前回の記事はこちら↓ 健康保険証(tessera sanita...

 

スポンサーリンク

妊娠手帳(libretto di gravidanza)の取得

ASL(地域保健所)で無事に健康保険証の発行手続きを終えると、夫はLibretto di gravidanza(妊娠小冊子?)という冊子をもらって帰って来てくれた。

Libretto di gravidanza

妊娠手帳(libretto di gravidanza)3

 

冊子のトップページは妊娠週数に応じて受けなければならない検査の一覧だった。

妊娠手帳(libretto di gravidanza)1

後のページはそれぞれの検査の支払いを免除されるために必要なチケットになっており、検査予定日や担当医などを記録していくようになっている。

妊娠手帳(libretto di gravidanza)2

 

出産する病院と出産までに必要な検査の予約

スケジュール帳

ASLが主導して検査の予約を入れてくれたおかげで、ようやく入院・出産までのスケジュールが見えて来た。

 

出産予定病院の予約

まずは出産予定の病院の予約だ。

幸い私達の家からほど近くに新しくて綺麗な公立病院があった。

この病院は、離れた街に住む夫の同僚の妻達もわざわざこの病院を指定して出産したというくらい、評判の良い病院だったので安心できた。

イタリアにも日本と同じようなホテルのようなラグジュアリーな産院もあるらしい。

最寄りではピサにある産院が有名なようだ。

しかしこうした産院は万が一不測の事態が起きた際に対応できない。

まして当時は未だ新型コロナウィルスが猛威を奮っていた頃だ。

夫と私はラグジュアリーな居心地より母子の命を優先ということで、医療設備が整った公立病院で産むことで同意していた。

 

麻酔科医の検診も自動的に予約

出産予定病院への予約が入ると、当該病院の麻酔科医の検診の予約が自動的に入った。

また、病院の助産師さんが事前にオンラインでオリエンテーションをしてくれるというので、その予定も入る。

それ以外の検診についてもASLの方で別病院へ予約を入れてくれた。

 

出産までの検診スケジュール

結局、出産予定日までに予約が入れられた検診は以下の通り。

検査スケジュール

【妊娠34週】

  • 5/7(木):助産師による病院案内オリエンテーション @出産予定の病院

【妊娠36週】

  • 5/18(月):超音波検査 @ASL指定の別病院
  • 5/20(水):膣内細菌培養検査(GBS、カンジダ、トリコモナス)、血液検査、尿検査 @ASL
  • 5/22(金):心電図 @ASL指定の別病院

【妊娠37週】

  • 5/26(火):妊婦定期検診 @かかりつけの産婦人科
  • 5/27(水):麻酔科医の検診 @出産予定の病院
  • 5/28(木):助産師との面談 @出産予定の病院

と、いうわけで来週(妊娠36週)以降は盛り沢山だ!

 

tampone検査について

イタリアでは綿棒を使った検査のことを”tampone(タンポーネ)”と言う。

直近で”tampone”と言えば、誰もが新型コロナウィルスのPCR検査のことを思い浮かべると思う。

夫が書いてくれた検査一覧のメモに”tampone”と書かれており、私はてっきり入院前のコロナウィルスのPCR検査のことかと思っていた。

しかしこの検査は正確には”tampone vagino-rettale con specifica ricerca di sreptococco beta-emolitico(B群溶血性連鎖球菌の膣・直腸スワブ)“とのことを指す。

「膣・直腸スワブ」とはかなり直接的な表現だがw、綿棒で膣内のおりものを採取する検査のようだ。

なのでここに書かれたtamponeは日本のGBS検査(膣内細菌培養検査)のことを指すと理解した。

 

かかりつけ医(Medico di Base)の訪問

医師

検査の予約はASLの方でしてくれたが、この公立病院へ行くにはかかりつけ医(Medico di Base)処方箋(Ricetta)を書いてもらう必要がある。

これまでSSNに加入できていなかった私はかかりつけ医もいなかったので、夫はこのASL訪問時にかかりつけ医も決めてきてくれた。

後から変えられるという理由で自宅から一番近い医院に決めてきたようだ。

早速予約を入れてもらい、後日かかりつけ医を訪問すると、男性のスポーツ専門医だったw

妊娠なんて全くもって専門外だろうなと思いつつ診察を受けたが、診察というよりも妊娠手帳(libretto di gravidanza)の中にある検診チケットにサラサラとサインをくれただけだった。

…ラクな仕事だなぁ。。

 

ASL主催の両親学級は全て中止

家族

通常であれば、ASLで両親学級(corso di gravidanza)が開催されるらしい。

しかしこれもコロナのおかげで全て中止。

両親学級に行けば出産に必要な知識を得られる上に他の妊婦さん達の様子も伺えると思っていたのだが…涙

ただでさえイタリアという日本から遠く離れた地で、両親学級も無く夫と二人きりで出産に臨まなければならないという不安。

…もうなるようになれという感じだ。

とはいえ、このコロナ禍でギリギリにはなっても諸々の手続をすることができただけでも御の字と思うことにした。

 

次の記事では5/7に実施された病院オリエンテーションについて書きたいと思う。

 

↓ブログ村ランキングに参加しています。ポチッと応援頂けると励みになりますm(__)m

にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

イタリア妊娠生活の記事一覧
イタリア妊娠生活25 – 妊娠40週。出産予定日の様子とネントレの予習
破水騒動の2日後。出産予定日を迎えた。 前回の記事はこちら↓ 妊娠40週。出産予定日の1日 妊娠40週を迎えた。 昨日が出産予定日だったものの、未だお腹の中の人は出て来る様子も無く呑気にしゃっくりしている。 た...
イタリア妊娠生活24 – 破水騒動と初めてのNST(ノンストレステスト)
出産予定日が2日後に迫る中、出産への緊張感が高まっていた。 そんな中でついに破水が…!? 前回の記事はこちら↓ 出産予定日2日前。くしゃみをした拍子に…! 6月12日(金)、いつものようにブランチ...
【海外出産】動画で出産シーンを予習。日本は見せない配慮、イタリアは見せる配慮?
前回の記事はこちら↓ 妊娠39週の現在 妊娠39週へ突入した私。 Twitterで繋がっている同じ週数の妊婦さん達から先週先々週と出産報告が届く中、私のお腹の中の人は未だ出てくる様子は無い。 最近は生理痛のような症状やお腹の...
イタリア妊娠生活23 – 出産予定病院への初訪問と無痛分娩についての説明
妊娠37週だった先週。 私の出産に対応して下さる助産師さんと麻酔科医との面談のため、出産予定の国立病院を初めて訪れた。 これまでの検査でイタリアの国立病院を訪れて来たが、出産予定の病院への訪問はこの日が初めてとなる。 ...
イタリア妊娠生活22 – 【妊娠36週】出産前検診ラスト。ゾンビ病院で心電図(elettrocardiogramma)
※この記事は2020年5月の妊娠生活記の追記記事です。 5/22(金)、怒涛の検査ウィークも本日で一旦終了。 この日は心電図(elettrocardiogramma)を取りに行く日だ。 隣町の廃院直前の病院 ...
イタリア妊娠生活21 – 【妊娠36週】GBS(膣内細菌培養検査)・採尿・採血。妊婦はツライよ…泣
怒涛の検査スケジュールが入っている妊娠36週。 この日は膣内細菌培養検査(GBS、カンジダ、トリコモナス)・血液検査・尿検査の日だった。 ↑お腹、こんなに大きくなりました!(笑)重い。。 前回の記事...
姓名判断(字画診断 )。人との繋がりを重視するイタリア夫と1人で生きていける強さを重視する日本人妻
大体のベビー用品が揃ってきたので、今度は重い腰を上げ、先送りにしてきた息子の名前の漢字を考えようということになった。 名前自体は、実は前回妊娠した際に夫と決めていたのだ。 なので今年1月に男の子だと分かった瞬間に名前が確定した。...
イタリア妊娠生活20 – 【妊娠36週】ASL指定病院でのエコー検査(ecografia)。出産時4000g超の予告
※この記事は2020年の妊娠生活記の追加記事です。 妊娠36週に入った私には怒涛の検査ウィークが訪れる。 5月18日(月)はASL(地域保健局)指定の病院での超音波検査の日だった。 エコー検査はプライベートクリニッ...
イタリア妊娠生活19 – 【妊娠36週】大きなお腹に買い物も一苦労も、妊婦に優しいイタリア社会
本日で妊娠36週、日本式の数え方で10ヶ月に突入した。 大きくなったお腹で動くのがしんどくなり、買い物も一苦労。 一方で胎動は活発になり、お腹の中で息子が元気に動き回っているのを感じる今日この頃である。 大きくなったお...
イタリア妊娠生活18 – 【妊娠34週】オンライン病院案内オリエンテーションと断固とした母乳推奨
無事にASL(地域保健所)を通して出産予定病院の予約ができた私。 コロナ禍で先週木曜日(2020年5月7日)には病院案内オリエンテーションの内容を記録しておこうと思う。 前回の記事はこちら↓ Whatsappに...
イタリア妊娠生活17 – 妊娠手帳"Libretto di gravidanza"の取得と出産までの検診スケジュール
妊娠35週、出産予定日まで1ヶ月半に迫っていた中でようやくSSN(イタリアの健康保険)に加入することができた私。 しかし病院予約や出産に向けた各種検査など、今後の出産手続きを行うにあたって健康保険証(tessera sanitaria...
妊娠糖尿病予防の強い味方!菊芋(Topinambur)を毎日美味しく食べられるレシピ
安定期と言われる妊娠中期に体重が激増してしまった私ですが、祈るような気持ちで受けた妊娠糖尿病検査(OGTT:ブドウ糖負荷テスト)の結果は無事に正常値でした。 食事制限を行なっていたのは確かですが、やはりたまには少しだけご飯を多めに食べ...
イタリア妊娠生活16 – 【妊娠後期】ついに健康保険証(Tessera Sanitaria)の取得!
コロナ禍で動きが取れなかった私達だが、妊婦検診で「急いで病院予約を」と言われたことで一気に焦り始めた。 しかし病院予約までの道のりはやや遠かった。 前回の記事はこちら↓ 健康保険証(tessera sanita...
イタリア妊娠生活15 – 【妊娠後期】妊娠31週検診。出産予定日まであと1ヶ月半なのに健康保険証が無い!
3月26日の妊娠糖尿病(OGTT)検査で妊娠糖尿病ではないことが分かって一安心してから2週間が経ち、4月に入った。 妊娠後期なのにこのままでは前回2月13日の妊婦検診から2ヶ月が経ってしまう。 しかし未だに新型コロナウィルスが猛...
イタリア妊娠生活14 – 【妊娠後期】妊娠28週。妊娠糖尿病検査OGTT(ブドウ糖負荷テスト)
前回2/13の妊婦検診から1ヶ月半。 私は妊娠28週を迎え、妊娠後期に突入していた。 新型コロナウィルスがイタリアで猛威をふるいロックダウンが強いられる中、私は妊娠糖尿病を恐れて厳しい食事制限とも戦っていた。 コロナウィル...
イタリア妊娠生活13 – 妊娠16週(5ヶ月)。安定期の訪れと体重の急増。妊娠糖尿病の危機!?
辛いつわり期が終わってやっと訪れた妊娠中期。 しかし黄金の安定期と言われるこの妊娠中期は世の中が正に新型コロナウィルスに飲み込まれ始めた頃だった。 徐々に外出が制限されていくイタリアで引きこもってパン作りに専念していた私は…体重...
イタリア妊娠生活12 - つわりのピークとインフルエンザの流行、そしてコロナ…美術大学院の休学の決意
妊娠判明と同時に合格し、11月から通い始めた美術大学院。 運悪くつわりが本格化してきた時期に丁度当たってしまったため、期待に胸を膨らませていた大学院生活は予想以上に過酷なものになってしまった。 つわりと同時に始まった美術大学...
イタリア妊娠生活11 – 新型出生前診断(NIPT)の受診。Bitestとの違いやその費用
イタリア妊娠生活の記事一覧はこちら↓ 前回の記事と話が少し前後するが、夫が出張に行く直前に出生前診断を受けた。 出生前診断はBitest(日本で言うコンバインド検査と思われる)とNIPT(新型出生前診断)から選ぶ...
イタリア妊娠生活10 - 妊娠中(悪阻ピーク)に夫の長期出張。イタリアマンマとの同居生活!
妊娠12週に入り、悪阻がピークに達しようとしていた頃。 夫の長期出張が入った。期間は3週間。 まだ全く勝手が分からないイタリアの地で悪阻に苦しみながら3週間もどうやって生き抜くか…妊娠中に訪れた最初の中に、夫のマンマとパパが遥か...
イタリア妊娠生活9 - トキソプラズマとサイトメガロウィルスの抗体検査。受け方や費用、結果の見方
妊娠中、私が最も恐れていたのがトキソプラズマへの感染だ。 イタリアでは感染を定期的にチェックするため、国が定める妊婦検診の必須項目にトキソプラズマの抗体検査がある。 トキソプラズマとサイトメガロウィルスについて ...
イタリア妊娠生活8 – イタリアで悪阻(つわり)は辛いよ…私がOK・NGだった食べ物
悪阻(つわり)はただでさえ辛い。 しかしイタリアの田舎町での悪阻は、日本であれば無かったであろう苦労もあった。 今回の記事では私の悪阻の症状やOK・NGだった食べ物、そしてイタリアに暮らす日本人妻ならではの苦労について書きたいと...
イタリア妊娠生活7 – 妊娠初期の葉酸の処方。神経管閉鎖障害だけでなく自閉症発症リスクも低減?
葉酸には造血作用や細胞分裂を促進させる働きがあり、胎児の成長に欠かせない栄養素として有名だが、何となく日本とイタリアではその重要性に温度差を感じた、という話を書こうと思う。 日本では「何となく飲んだ方が良い」程度の位置付け...
イタリア妊娠生活6 - 刺身はOK。生ハムもブランド指定でOK!妊娠中に食べて良いもの、悪いもの
今回はイタリアの産婦人科で指導された、妊娠中に食べて良い物や食べてはいけない物について紹介しようと思う。 予想してはいたものの、日本よりも大分制限が緩かったように思う。 前回の記事はこちら↓ NGな食材...
イタリア妊娠生活5 - 滞在許可証の発行前に健康保険証(Tessera Sanitaria)を取得することは可能?
無事に心拍が確認できたことで、プライベートの産婦人科の先生から正式な妊娠証明書を発行してもらうことができた。 問題は、健康保険証が無いので妊娠中に何か不測の事態が起きて大病院へ運ばれることになった時、このままでは高額な医療費がかかって...
イタリア妊娠生活4 - 妊娠8週。ようやく確認できた心拍と両親への報告
妊娠初期の状態で胎児の心拍確認をする前にハンガリーとアメリカ、計3週間の旅に出てしまった私。 結果、つわり症状が始まり、さらにタチの悪い咳風邪を引いてボロボロの状態でイタリアに戻って来た。 そして戻った4日後に2度目の検診に訪れ...
イタリア妊娠生活3 - 妊娠6週〜8週での海外旅行とつわりの開始
まだ胎嚢の確認だけで心音が確認できない中、美大の入学手続き期限が迫る一方でもう一つ不安の種があった。 それは… 翌週にブダペスト(ハンガリー)、翌々週にはLA(ロサンゼルス)への旅行を控えていたことだ。 前回の話はこちら↓...
イタリア妊娠生活2 - 妊娠5週、心拍確認できず…不安に駆られる私にイタリア人医師がくれた言葉【海外出産】
※この記事は過去に書いたこちらの記事↓の続きなので、少し昔の話になります。 産婦人科に行きたい…でも未だ健康保険証が無い! 妊娠検査薬が陽性となり、まずやるべきことは産婦人科探し。 しかしこの時の私はまだイ...
イタリア妊娠生活1 - 闘病の果ての妊娠!頻尿・眠気・寒気…妊娠超初期の諸症状
Twitterでフォローして下さっている方はご存知かもしれないが、実は私は現在、妊娠7ヶ月である。 腹の中で活発に動き回る夫Jr.(男の子です)に、たまに膀胱サイドを蹴っぽられて「うごっ」となることもあり、「胎動は感激の瞬間」とよく言うが...
タイトルとURLをコピーしました