妊娠35週、出産予定日まで1ヶ月半に迫っていた中でようやくSSN(イタリアの健康保険)に加入することができた私。
しかし病院予約や出産に向けた各種検査など、今後の出産手続きを行うにあたって健康保険証(tessera sanitaria)の他に必要な物があった。
前回の記事はこちら↓

妊娠手帳(libretto di gravidanza)の取得
ASL(地域保健所)で無事に健康保険証の発行手続きを終えると、夫はLibretto di gravidanza(妊娠小冊子?)という冊子をもらって帰って来てくれた。
↓Libretto di gravidanza
冊子のトップページは妊娠週数に応じて受けなければならない検査の一覧だった。
後のページはそれぞれの検査の支払いを免除されるために必要なチケットになっており、検査予定日や担当医などを記録していくようになっている。
出産する病院と出産までに必要な検査の予約
ASLが主導して検査の予約を入れてくれたおかげで、ようやく入院・出産までのスケジュールが見えて来た。
出産予定病院の予約
まずは出産予定の病院の予約だ。
幸い私達の家からほど近くに新しくて綺麗な公立病院があった。
この病院は、離れた街に住む夫の同僚の妻達もわざわざこの病院を指定して出産したというくらい、評判の良い病院だったので安心できた。
イタリアにも日本と同じようなホテルのようなラグジュアリーな産院もあるらしい。
最寄りではピサにある産院が有名なようだ。
しかしこうした産院は万が一不測の事態が起きた際に対応できない。
まして当時は未だ新型コロナウィルスが猛威を奮っていた頃だ。
夫と私はラグジュアリーな居心地より母子の命を優先ということで、医療設備が整った公立病院で産むことで同意していた。
麻酔科医の検診も自動的に予約
出産予定病院への予約が入ると、当該病院の麻酔科医の検診の予約が自動的に入った。
また、病院の助産師さんが事前にオンラインでオリエンテーションをしてくれるというので、その予定も入る。
それ以外の検診についてもASLの方で別病院へ予約を入れてくれた。
出産までの検診スケジュール
結局、出産予定日までに予約が入れられた検診は以下の通り。
検査スケジュール
【妊娠34週】
- 5/7(木):助産師による病院案内オリエンテーション @出産予定の病院
【妊娠36週】
- 5/18(月):超音波検査 @ASL指定の別病院
- 5/20(水):膣内細菌培養検査(GBS、カンジダ、トリコモナス)、血液検査、尿検査 @ASL
- 5/22(金):心電図 @ASL指定の別病院
【妊娠37週】
- 5/26(火):妊婦定期検診 @かかりつけの産婦人科
- 5/27(水):麻酔科医の検診 @出産予定の病院
- 5/28(木):助産師との面談 @出産予定の病院
と、いうわけで来週(妊娠36週)以降は盛り沢山だ!
tampone検査について
イタリアでは綿棒を使った検査のことを”tampone(タンポーネ)”と言う。
直近で”tampone”と言えば、誰もが新型コロナウィルスのPCR検査のことを思い浮かべると思う。
夫が書いてくれた検査一覧のメモに”tampone”と書かれており、私はてっきり入院前のコロナウィルスのPCR検査のことかと思っていた。
しかしこの検査は正確には”tampone vagino-rettale con specifica ricerca di sreptococco beta-emolitico(B群溶血性連鎖球菌の膣・直腸スワブ)“とのことを指す。
「膣・直腸スワブ」とはかなり直接的な表現だがw、綿棒で膣内のおりものを採取する検査のようだ。
なのでここに書かれたtamponeは日本のGBS検査(膣内細菌培養検査)のことを指すと理解した。
かかりつけ医(Medico di Base)の訪問
検査の予約はASLの方でしてくれたが、この公立病院へ行くにはかかりつけ医(Medico di Base)に処方箋(Ricetta)を書いてもらう必要がある。
これまでSSNに加入できていなかった私はかかりつけ医もいなかったので、夫はこのASL訪問時にかかりつけ医も決めてきてくれた。
後から変えられるという理由で自宅から一番近い医院に決めてきたようだ。
早速予約を入れてもらい、後日かかりつけ医を訪問すると、男性のスポーツ専門医だったw
妊娠なんて全くもって専門外だろうなと思いつつ診察を受けたが、診察というよりも妊娠手帳(libretto di gravidanza)の中にある検診チケットにサラサラとサインをくれただけだった。
…ラクな仕事だなぁ。。
ASL主催の両親学級は全て中止
通常であれば、ASLで両親学級(corso di gravidanza)が開催されるらしい。
しかしこれもコロナのおかげで全て中止。
両親学級に行けば出産に必要な知識を得られる上に他の妊婦さん達の様子も伺えると思っていたのだが…涙
ただでさえイタリアという日本から遠く離れた地で、両親学級も無く夫と二人きりで出産に臨まなければならないという不安。
…もうなるようになれという感じだ。
とはいえ、このコロナ禍でギリギリにはなっても諸々の手続をすることができただけでも御の字と思うことにした。
次の記事では5/7に実施された病院オリエンテーションについて書きたいと思う。
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