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妊娠・出産

イタリア妊娠生活18 – 【妊娠34週】オンライン病院案内オリエンテーションと断固とした母乳推奨

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無事にASL(地域保健所)を通して出産予定病院の予約ができた私。

コロナ禍で先週木曜日(2020年5月7日)には病院案内オリエンテーションの内容を記録しておこうと思う。

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Whatsappにかかってきたグループ通話

whatsappアプリ

 

初めに夫から「助産師とWhatsappでミーティングがある」と言われた時は問診か何かかと思っていた。

しかし実際にはビデオ通話で助産師さんが病院を案内してくれるというものだった。

 

同時期に出産予定の妊婦さん達も一緒

かかって来た電話に出てみると、他にも4,5名の女性の顔が画面に現れて驚いた。

どうやら同時期に出産予定の妊婦さん達が集められたらしい。

夫と参加していたのは私だけのようだった。

それぞれ”Ciao!”と軽く挨拶した。

 

出産病棟の案内

病院のベッド

 

助産師さんはまず、院内の産婦人科を入り口から案内してくれた。

この病院で出産したという夫の同僚から聞いていた通り、新しくて綺麗な病院だった。

分娩室やそこに備えられているバスタブ、分娩後に入院する部屋などを案内してくれた。

分娩室にバスタブがあるのに少し驚いたが、入浴することで陣痛の痛みを和らげることができるらしい。

この病院では分娩を促すために2時間ほど湯船に浸かったりシャワーを浴びたりすることを推奨しているようだ。

分娩までの間に使用する部屋は全て1人部屋だが、出産後は2人の相部屋となるとのことだった。

部屋のバスルームは1日に2回掃除してくれるらしい。

 

出産時の新型コロナウィルス対策

stay_safe

 

助産師さんは分娩から出産後に使用する施設を一通り案内すると、出産時の説明に入った。

 

分娩時もマスク着用が義務

まず初めに言われたのはこの時猛威を奮っていた新型コロナウィルスへの対策だった。

院内に入る際、さらにお産の際もマスクの着用が必須となるらしい。

マスクをしてのお産…想像がつかないが息苦しそうだ。

 

付添人(夫)も病院の出入りができない

イタリアでロックダウンが解除となった5/3までは、夫であろうとも出産の際に付添人の同行は許されなかったようだ。

しかし幸運なことに現在では付添人は一人に限り許されるようになった。

但し、付添人は病院の出入りが許されず、一度院内に入ったら妊婦が退院するまで出られないようだ。

付添人以外の面会人の来院も許されない。

つまり夫も一緒に入院することになるということか。

しかし、夫用のベッドは用意してもらえるのだろうか?

質問しようと思っていたのにこの件は聞きそびれてしまった。

 

入院前のPCR検査

全ての妊婦とその付添人は入院前にPCR検査を受けることが必須となる。

検査は病院が無料で実施してくれるようだ。

検査を拒否した場合はコロナウィルス 患者と同等、隔離扱いとなるらしい。

かなり厳しい措置だが、ここまで徹底した対策をしていると思うと安心できる。

 

病院を訪れるタイミングや入院に際しての持ち物

入院バッグ

 

最後に、いざ陣痛や破水が起きた際、いつ病院を訪れたら良いのかや持ち物についての説明があった。

 

病院を訪れるタイミングについて

以下の場合はすぐに病院へ向かうこと。

  • 破水した場合、且つGBS(B群溶血性レンサ球菌)検査が陽性の場合
    ※陰性の場合は48時間以内に病院へ
  • 胎児が2時間動かない場合
  • 陣痛が規則的になって来たと感じた場合(特に2分間隔になっていたら直ちに病院へ)
  • 上記以外でも異変を感じた場合
  • 41週+5日になっても陣痛を感じない場合(強制的に分娩となる)

 

GBSが陽性の場合は分娩時に胎児に溶レン菌が感染しないように事前に点滴する必要があるため、陰性の場合と違って早めに処置が必要になるらしい。

とりあえず不安になったら電話するより先にすぐに病院へ来るように、ということだ。

 

入院の際に必要となる持ち物

所謂「入院バッグ」に入れる持ち物だが、これについては、恐らく再来週の助産師との面談で詳しいリストがもらえるようだ。

とりあえず下記の物は用意しておくように、とのことだった。

    • 最初に赤ちゃんが着る洋服・オムツ一式を入れたバッグ
    • 妊婦用の産褥パッド(病院にもあるが、サイズが大き過ぎるらしい)
後日談:オムツは病院から十分もらうことができた。産褥ショーツ(妊婦用オムツ)は破水時に病院に履かせてもらったのだが、確かに大きすぎてずり落ちてくるので片手で持っていなければならなかった(笑)。

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哺乳瓶や粉ミルクは持ち込み禁止!?強過ぎる母乳推奨

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イタリアでも持参する必要はあるかと助産師さんに聞くと、要らないと言われ、母乳を強く推奨された。

むしろ粉ミルク(液体ミルク)は有り得ない、持ち込み禁止くらいの勢いで否定された。

でも母乳が上手く出ない母親も多いという話もよく聞くし、一応あった方が良いのではないかとも思ったのだが。。

しかし「要らない、母乳のあげ方はこちらで指導する」と強く言われたので、これ以上聞くのはやめておいた。

日本の育児書には「粉ミルクも母乳と遜色ない栄養が含まれているので心配ない」と記載されていたのだが。。

この辺の考え方は日本とイタリアでは随分違うようだ。

 

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